12日にオランダの首都アムステルダムで行われたオランダ対メキシコの親善試合は、メキシコが2-3で勝利しW杯のリベンジを果たした。

ロッベンがPKを獲得した判定を巡り物議を醸したW杯以来の再戦と、カルロス・ベラ(レアル・ソシエダ/ESP)の約3年半ぶりとなるメキシコ代表復帰が話題を集めたこの試合。

先発としては実に4年ぶりとなったベラが開始僅か8分、2010年6月以来となる鮮やかなゴールを決めメキシコが先制すると、オランダも後半早々にヴェスリー・スナイデル(ガラタサライ/TUR)が得意のミドルシュートを突き刺し同点とする。

しかし後半17分、メキシコは前線でボールを奪取すると、カウンターからこの試合が代表デビュー戦となったマヌエル・コロナ(トゥウェンテ/NED)のパスを再びベラが決めて勝ち越しに成功。更にチチャリート・エルナンデス(レアル・マドリード/ESP)も決めてリードを広げた。オランダもダレイ・ブリント(マンチェスター・ユナイテッド/ENG)のミドルが相手に当たってゴールし、なおも猛攻を仕掛けたが耐えたメキシコが辛くも逃げ切った。

メキシコは1961年以来53年ぶりにオランダに勝利し、ブラジルW杯ベスト16のリベンジを果たした。復帰戦でのパフォーマンスを見れば、W杯にベラがいれば・・・との思いを誰しも抱くところだろう。

一方、オランダは終始押し気味に試合を進めたが、約2年ぶりに先発したクラース・ヤン・フンテラール(シャルケ04/GER)ら攻撃陣が決定機を決められず敗戦。16日にはユーロ予選のラトビア戦を控えるが、この試合で敗れた場合には辞任することを既に表明しているフース・ヒディンク監督の立場は一層厳しいものとなった。

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