ウルグアイ時間13日にウルグアイの首都モンテビデオで行われたウルグアイ対コスタリカの親善試合は3-3、PK戦6-7でコスタリカが勝利した。
ブラジルW杯のグループ第1節でコスタリカに1-3で敗れたウルグアイにとって、この試合は言わば“リベンジマッチ”。W杯でウルグアイはルイス・スアレスがコンディション不良により、コスタリカはアルバロ・サボリオが骨折(大会のメンバーにも含まれず)により欠場と、ともにエースを欠いていたが、両者とも先発に名を連ね、現時点でフルメンバーと言える状況での再戦となった。
前半はリベンジに燃え押し気味に進めるウルグアイに対し、コスタリカは防戦一方となるがこれをしっかり食い止め流れを遮断すると、前半終了間際の41分、カウンターから主将ブライアン・ルイスのクロスをエース、アルバロ・サボリオが頭で合わせて先制する。
非常に引き締まった前半はコスタリカの1点リードで折り返すが、後半は一転して撃ち合いとなる。
後半4分、ウルグアイはクリスティアン・ロドリゲスの折り返しを巧みな駆け引きでDFを翻弄し、フリーで受けたスアレスが同点ゴールを決めるが、それも束の間、同5分、ルイスが鮮やかなシュートを流し込みコスタリカが勝ち越しに成功する。ウルグアイも後半19分、セットプレーからホセ・マリア・ヒメネスが頭で押し込み再び同点とすると、続けざま22分にはルイスのパスミスを奪ったカウンターから代表デビュー戦となったカルロス・サンチェスのクロスを、エディンソン・カバーニが頭で合わせ逆転。
その後、スコアは動かなかったがホームのウルグアイが優勢に進め、そのまま逃げ切るかと思われたが、コスタリカは諦めていなかった。後半追加タイム、パワープレーの跳ね返しをサボリオが頭で落とすと、最後は途中出場のヨハン・ベネガスが右足で合わせてゴール。土壇場で同点に追い付いたのである。
試合はそのまま3-3の引き分けで終了し、親善試合としては珍しくPK戦が実施されることに。これを6-7でコスタリカが制し、聖地センテナリオでウルグアイのリベンジを阻止すると同時に2009年に同地で行われた南アフリカW杯プレーオフの雪辱を果たした。
8月に暫定で就任した同国のレジェンド、パウロ・ワンチョペ監督はこれで6戦4勝2分(この試合は引き分け扱い)とし、就任以来の無敗を守っている。
ハイライト
PK戦(フル)
なお、リベンジに失敗したウルグアイだが、エースのスアレスは非常にキレのある動きを見せた。プレー集をどうぞ。