今月4日からパラグアイで開催されているU-17南米選手権も、17日から決勝ラウンドがスタート。
その初戦でいきなりアルゼンチン対ブラジルの“クラシコ"となったが、決勝ゴールはこんな素晴らしいプレーから生まれた。
0-0で迎えた35分、左サイドからのクロスをアルゼンチンの9番、マティアス・ロスコプフがボディバランスを崩さず右足で正確にコントロールすると、後方から勢いよく走り込んでいた味方へ丁寧にパス。
これを17番、ヘルマン・ベルテラメが左足ダイレクトで豪快に叩き込んだ。
美しいトラップにまるで始めから味方がいることが分かっていたかのようなお膳立て…ゴール以上に際立つプレーを披露したロスコプフは、1998年1月生まれの17歳。U-15から代表に名を連ねる大型のストライカーだ。
金髪の美男子で見るからにリーベル・プレート出身っぽい容姿だが、コロンの下部組織を経て現在はボカ・ジュニオルスのユースチームに所属している。
雰囲気はマクシ・ロペス?
目標とする選手は同胞の先輩、ゴンサロ・イグアイン(ナポリ)と、同じ左利きのオランダ代表ロビン・ファン・ペルシー(マンチェスター・ユナイテッド)とのことである。残念ながら今大会ここまでゴールを記録していないが、恵まれた体躯に確かな技術、スター性のある風貌だけに今後に注目だ。
試合は1-0でアルゼンチンが宿敵ブラジルに勝利。大会連覇へ向け、最高の滑り出しとなった。