3月20日、『Supersport』は「イランサッカー連盟はカルロス・ケイロス代表監督との契約を解除した」と報じた。
この理由については明らかにはなっていない。ただ、メディアでは「五輪予選に選ばれていたアリレザ・ジャハンバフシュとサルダル・アズムンをフル代表に招集したことによって、スポーツ省との関係が悪化した」と推測されている。
カルロス・ケイロス氏は1953年生まれの62歳。名古屋グランパスエイトやUAE代表、南アフリカ代表などを率いた後にマンチェスター・ユナイテッドでサー・アレックス・ファーガソン氏の片腕を務めたことで知られているポルトガル人監督。
イランにはアフシン・ゴトビ氏の後を継ぐ形で2011年に就任し、守備の強化と国外生まれの選手の引き入れでチームを躍進させ、2014年ワールドカップ出場を成し遂げた。
先日のアジアカップではイラクとの激闘の末にベスト8で敗れたものの、契約は2018年まで残っており、今月末のチリ、スウェーデンとの親善試合に向けた準備を進めていた。
チームを離れることに決まったカルロス・ケイロス氏は、『Fars』の取材に対して「自分は退任したくなかった」と話している。
カルロス・ケイロス 前イラン代表監督
「私は離れたくなかったし、そのようになると考えてすらいなかった。
私のコントロール下にはなく、自分の決定ではない。上司もそれを望まなかった。しかし、圧力によって両者がこれに合意することを強制された」
アリ・カファシャン イランサッカー連盟会長
「ケイロスはこの状況を続けることが出来ず、職を辞した。我々は、ここに残ってくれることを彼に強制できない」