3月31日、『Sportal』など各メディアは「パレスチナサッカー協会は、31日に行われたイスラエル対ベルギーのEURO2016予選がエルサレムで行われたことを批判した」と報じた。

イスラエルの事実上の首都として知られているエルサレム(国際的にはテル・アヴィヴ)は、ユダヤ教、キリスト教のみならず、パレスチナに在住するイスラム教徒のアラブ人にとっても聖地である。

パレスチナ自治政府は東エルサレムを自国の土地として領有権を主張しており、現在も論争が続いている状態にある。

そして、パレスチナは31日に行われたイスラエル対ベルギーの会場がそのエルサレムで行われたことを批判。UEFAに抗議の書面を送ったとのことである。

イスラエル側は以前ガザ地区とヨルダン川西岸地区の間で選手が移動することを制限したこともあり、近年パレスチナとの間にはさらに亀裂が深まっていた。

5月に行われるFIFAの総会において、パレスチナはイスラエルに対して制裁を科すべきであるという要求を行う予定となっており、国際的な機関がどのように判断を下すかが注目されている。

なお、EURO予選では10月のキプロス戦でもエルサレムが会場に選択されており、これについてもパレスチナは抗議を行っている。

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