5月17日、『Ghanasoccernet』は「エヴィアン・トノン・ガイヤールに所属しているガーナ代表DFジョナサン・メンサーは、2011年に二重契約を行ったと認められ4ヶ月の出場停止処分を受けた」と報じた。
処分については4月29日から8月29日までが該当し、全世界のあらゆる公式戦に出場することは不可能となる。
また、現在所属しているエヴィアンには100万ユーロ(およそ1億3500万円)の罰金が命ぜられ、それはイタリア・セリエAのウディネーゼに支払われる。
ジョナサン・メンサーは1990年生まれの24歳。国内の名門アシャンティ・ゴールドの下部組織出身で、2008年に若くして南アフリカのフリー・ステート・スターズに移籍し注目を集めた長身センターバック。
2010年にアフリカネイションズカップに出場したことを皮切りに代表でも中心選手となり、ワールドカップでも2大会でプレーした。
彼は2010年1月にウディネーゼと契約し、その後グラナダに半年間貸し出され、2011年7月にエヴィアンと契約している。
この際には移籍金など様々な条件が非公表だったのだが、エヴィアン側はフリーで獲得したと考えていたのに対し、ウディネーゼ側は契約が残っていたと国際スポーツ裁判所に訴えていた。
そして4年間の法廷闘争を経て今回結論が下され、2重契約の事実が認められたことにより、メンサーとエヴィアンには上記の重い罰則が下されることになった。
ジョナサン・メンサーは今夏エヴィアンを退団することが決定的と言われており、セルティックなどが興味を示していると報じられていたが、これによって今後の移籍に影響を与えることが予想される。