6月20日、ニュージーランドで2015年度U-20ワールドカップの決勝戦が開催された。
ここまで勝ち上がってきたのは大会前にガーロ監督を解任するなど大鉈を振るったブラジル代表、そしてなんと決勝トーナメントに入ってからの3試合を全て120分戦い、薄氷を履むが如く勝ち上がってきたセルビア代表。
試合はボールを圧倒的に保持するブラジルに対し、セルビアは序盤から我慢の展開を続ける内容であった。
先制点をあげたのはセルビア。カウンターから右サイドで受けたジヴコヴィッチからのスルーパスにマクシモヴィッチが抜け出し、そこからのクロスをマンディッチが決めた。
しかしその数分後、ブラジルも同点に追いつく。途中出場のアンドレアス・ペレイラが強烈なドリブル突破でゴラッソを決め、1-1。
試合はこのまま延長戦に持ち込まれ、膠着した展開が続いた。
だが118分、前掛かりになりすぎていたブラジルの裏をセルビアが突く。途中出場のイリッチが縦パスを受けてターン。守備を後手に回らせてパスを送り、ジヴコヴィッチがギリギリのタイミングで裏に送る。
そこに飛び出したマクシモヴィッチがゴールを決め、セルビアがまたも土壇場で勝ち越し。4試合目の延長戦を戦い抜いたセルビアが我慢の末にタイトルを獲得することになった。
AET Brazil 1-2 Serbia
Serbia are #U20WC champions!
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— FIFA.com (@FIFAcom) 2015, 6月 20
なお、ユーゴスラヴィア時代には1987年大会で優勝を果たしているが、分裂してセルビアとなってからは初めての優勝となる。