この夏、アジアツアーを回っているドルトムント。

昨日7日には川崎フロンターレとの親善試合に6-0で快勝し、その実力をまざまざと見せつけた。本日午前にはシンガポールへ向けて出国、離日している。

そんななか、英紙『Mirror』は7日付で「ボルシア・ドルトムントはおそらく史上最も無意味なプレシーズンのフレンドリー(マッチ)をプレーした」という記事を配信した。

ただ、言及されているのは川崎戦のことではなく、今月4日に行われた「チーム・ゴールド」とのフレンドリーマッチについてであった。

この試合はドルトムントが17-0が勝利しており、同紙ではこれでは新シーズンに向けた準備としては全くの無意味で、シーズン前にタフなフレンドリーマッチをラインアップすることを願うというようなニュアンスで伝えているのだ。

ただ、『Mirror』でも軽く触れていたが、この試合はチャリティーマッチとしての意味合いが強いものであった。

「チーム・ゴールド」の面々はドイツの元オリンピック代表選手たちで構成され、ハンドボールやバレーボール、スキージャンプの元選手たちも参加。また、試合時間も35分ハーフというものであった。

そんな試合はジグナル・イドゥナ・パルクで行われ、実に4万人以上のファンたちが観戦。チケットの売り上げ金25万ユーロ(約3353万円)が寄付されている。ドルトムントの公式HPでは、マーケティング・ディレクターのカーステン・クラマー氏がハーフタイムに“クラブ史上最も大きな小切手”を手渡したとも伝えている。

開幕に向けた強化試合としてプレシーズンマッチももちろんあるが、この試合はチャリティーを目的としたもので、そういった意味では大いに意味があったといえるはず。ドルトムントの公式HPでも「この試合はフットボールにフォーカスする以上に慈善として資金を募ることが全て」としている。

さて、最後にドルトムントの今後のスケジュールを。本日シンガポールに到着した後、翌9日にマレーシアへ移動し、ジョホール・サザン・タイガーズとの親善試合。そして、10日に再びシンガポールを訪れ、ファンとの交流イベントを開催した後ドイツへ帰国する予定だそう。

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