2018 FIFAワールドカップ・アジア2次予選グループFの第4戦、ベトナム代表とタイ代表の試合が13日、ハノイ市ミーディン国立競技場で行われ、三浦俊也監督率いるベトナムが0-3の完敗を喫した。
5月にアウェイで行われたタイとの試合で0-1の敗北を喫しているベトナムは、必勝を期してホームでの試合に臨んだ。先制点を目指し、序盤から積極的に仕掛けるベトナムは、まだ試合のペースがつかめないタイを何度も慌てさせる。
しかし、前半中盤以降、落ち着きを取り戻したタイが緩急を付けた得意の早いパス回しで、ボールを支配し始める。29分には、左サイドでボールを持ったFWティーラシン・デーンダーが中央に折り返し、フリーになっていたMFクルークリット・タウィーカムが鮮やかなロングシュートを決め、タイが先制。
ベトナムはその後もピンチが続いたが、GKチャン・グエン・マインの好守もあり、追加点を許さず、なんとか1点のビハインドで前半を折り返す。
後半に入ると、ベトナムは早い時間帯での同点ゴールを狙い、スピードと突破力のあるFWグエン・コン・フオンとMFボー・フイ・トアンを投入。しかし、逆に55分、左サイドの崩しから低い弾道のクロスを放り込まれ、これをDFディン・ティエン・タインが痛恨のオウンゴール。ベトナムは嫌なかたちで追加点を献上する。
これで集中の糸が切れたベトナムは、その後、防戦一方の苦しい展開となる。70分にはペナルティエリア付近でタイの早いパス回しに翻弄され、最後はMFテーラトン・ブンマタンに決められて、ジ・エンド。
ベトナムは、ホームで東南アジアの宿敵タイに0-3で完敗。これにより、同予選は4試合を終えた時点で、1勝2敗1分(勝ち点4)の3位。首位タイとの勝ち点差は6に広がり、2次予選通過がほぼ絶望的となった。
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