世界の中には、「エースナンバー」が脈々と受け継がれるクラブチームがある。

それらは明確に定義されたものではないが、偉大なるレジェンドたちが代々背負ってきたことからプレミアがつき、クラブを象徴する番号となっているのだ。

しかし、エースナンバーとは「そのクラブにとってのレジェンドがただ背負ってきた番号」ではない。

例えばレアル・マドリー背番号10と言えば、かつてはルイス・フィーゴやメスト・エジルが背負い、現在ではハメス・ロドリゲスがつけている。いずれも超一流のタレントでありその時々を彩ったクラックたちであるが、マドリーのエースナンバーと聞いて「10番」と答える人は少ないだろう。

要は、「その番号を背負ってきた選手たちがクラブに何を残したか」が重要なのだろう。かと言って、一人の圧倒的なカリスマがつけただけではその番号はエースナンバーにはなりえない。様々な要素が絡み合うことで、初めてそうした番号へと“昇華”するのだ。

今回は、世界のクラブチームの中で「エースナンバー」と呼ぶに相応しい背番号を、編集部Sの独断でまとめてみることにしよう。

マンチェスター・ユナイテッドの「7」

過去に背負ってきた選手:ジョージ・ベスト、スティーヴ・コッペル、ブライアン・ロブソン、エリック・カントナ、デイヴィッド・ベッカム、クリスティアーノ・ロナウドなど
現在:メンフィス・デパイ(2015-16シーズンから)

リヴァプールの「7」

過去に背負ってきた選手:ケヴィン・キーガン、ケニー・ダルグリッシュ、ルイス・スアレスなど
現在:ジェームズ・ミルナー(2015-16シーズンから)

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