コパ・デル・レイ準決勝1stレグ、バルセロナはバレンシア相手に7-0という歴史的大勝を飾った。

憎たらしいまでの強さを見せつけ、2014年3月のオサスナ戦以来となる7ゴールを叩き出したバルサ。

得点者はルイス・スアレス(4点)、リオネル・メッシ(3点)の2人であった。メッシはこれでキャリア通算34度目となるハットトリック達成。その彼はチーム4点目となる場面でこんな仕草を見せていた。

 

ゴール前でバレンシアが4×2ラインを敷いていた場面。アルダ・トゥランのパスをスアレスがヒールで流し、それを受けたメッシがDFを切り裂いてゴールを奪ってみせた。

ある意味、8人もの相手選手たちを2つのパスとメッシの個人技で“簡単”に破壊したシーンだ。ただ、よく見るとボールを受ける前にメッシは右側を指差している。アルダに対し、スアレスに出せと指示していたのだ。

そして、パスが出た瞬間にはすでに裏へ走っていた。スアレスへのパスにCBが食いつくことと、そしてスアレスから必ずボールが出てくることを察知していたかのように。

ボールを受けた後のプレーも圧巻だったが、スアレスとの阿吽の呼吸が窺えるようなシーンであった。以前詳しく取り上げたように、やはり2人の間には高度な関係性が築き上げられている。そのスアレスはこの一戦について、「今シーズンにおける最も完全な試合のひとつ」と語っていた。

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