ダインスターSVというドイツのクラブチームがFacebookに投稿したある内容が話題となっている。

Unser Freund und Mitspieler Emad wurde am Samstag, aus rassistischen Gründen, beschimpft und geschlagen. Das ist einfach...
Deinster SVさんの投稿 2016年3月30日

同チームが投稿したのはチームの集合写真であるのだが、全員の肌が黒くなっている。

実はこれ、クラブが意図的に加工したもの。このチームには黒人選手が2人しかいないのだが、それ以外の選手の肌の色を黒くしたのだ。

では、なぜこのような行動を取ったのだろうか?

ダインスターSVには2人の黒人選手が所属している。いずれもスーダンからの難民であるのだが、悲しいことにそのうちの1人が言語的および身体的な人種差別を受けているという。

この事態を重く受け取ったのがクラブだ。

この事実を知ると、Facebook上でこのような写真を投稿。キャプションにはこのようなメッセージがつけられていた。

「難民に対する暴力は哀れだ。

エマド、アマル、あなたたちはみんなと一緒だ。我々はあなたたちと一緒で幸せだ」

要は、このクラブなりの人種差別への反応であったのだ。肌の色は関係ない、私たちはみんな2人の仲間だ――そうしたメッセージである。

ダインスターSVはWikipediaにも出てこないような小さな規模のクラブであるが、この投稿にはすでに1万7000もの「いいね!」がつけられいる。

チームの監督を務めるソーンケ・クライビッヒは「私たちは、自分たちだけでなく社会にも抵抗したかった。エマドとアマルはもとからチームの一員であるということを明らかにしておきたい」とコメントしている。

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