U-23日本代表は21日、トゥーロン国際大会の初戦でパラグアイに1-2で敗れた。

負傷者が出る中、内容的にアンラッキーな部分もあったが、わずかなミスを見逃さないパラグアイの戦いぶりは見事であった。

そのパラグアイを率いるのが、この試合の直前にQolyでもお届けしたカルロス・ウンベルト・パレデス監督。

昔はロケ・サンタ・クルスのようななかなかの美男子で、中村俊輔と共にプレーしたレッジーナ時代も長髪がトレードマークの選手だったが、39歳になった現在、頭髪はすっかり薄くなり、あまり昔の面影を感じさせない風貌になっていた。

そんなパレデス監督だが、この試合ではわれわれ日本人をちょっと“ほっこり”させてくれるこんな場面があった。

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前半、パラグアイの選手と競り合った際に左膝を負傷し、試合続行が不可能になった岩波拓也。悔しさをにじませながら担架でピッチの外に運ばれていたが、そんな岩波に対し、テクニカルエリアからわざわざ近寄り左手で頭を撫でて励ますパレデス監督の姿が映像に捉えられていたのだ。

パレデス監督は現役時代、相手選手にバックドロップを見舞うなどハードファイターとして知られていた。今回の代表チームもパラグアイ伝統の守備にとどまらずアクティブな姿勢が特徴的で、パレデス監督の情熱的なスタイルが投影されているかのようだった。

その一方で指導者となり、その随分と変わった風貌と同様に、対戦相手の選手を気遣うこんな優しい一面も見せてくれたのである。

サッカー選手に怪我は付き物であり、その痛みには敵も味方もない。パレデス監督のそんな気遣いが、岩波負傷に落ち込んだ日本のサッカーファンの心をちょっぴり癒してくれた。

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