現地時間12日(金)、バスティア対PSG戦を皮切りに2016-17シーズンのリーグアンが開幕。
ズラタン・イブラヒモヴィッチという大エース不在とはいえ、今季も優勝候補の筆頭はPSGだろう。酒井宏樹が所属するマルセイユ、そして川島永嗣が移籍したメスにも注目したいところだ。
そんななか、昨季のリーグアンで4位と躍進したニースは14日、スタッド・レンヌと開幕戦を行うのだが、この試合では特別なユニフォームを着用するそうだ。
Nice 2016-17 Macron Special
白色を基調としたシャツに、大きなハートマークがデザインされたこのモデル。実はこれ、先月ニースで発生したテロ事件の犠牲者を追悼するものだ。
7月14日、ニースにある海岸の遊歩道にトラックが進入。
この日はフランス革命を祝う「パリ祭」という記念日で花火大会が行われていたのだが、その見物客を次々にはねていき、85人の死者と200人以上の負傷者が出た。
この事件はEURO2016の試合会場にもなったニースの本拠地アリアンツ・リヴィエラからそう遠くない場所で発生し、ニースでは犠牲者の冥福を祈りリーグアンの開幕戦でこのような特別ユニフォームを着用することに決めたという。
ニースのクラブカラーは赤と黒であり、ホームユニフォームは縦ボーダーが定番だ。
Alors que la journée se termine à Charles-Ehrmann, Dalbert et les Aiglons se succèdent au shooting 2016/17 pic.twitter.com/9L4pw3T8Xh
— OGC Nice (@ogcnice) 2016年8月9日
この日の開幕戦はホームであるアリアンツ・リヴィエラで行われるため、ホームユニを着用するのが一般的だ。しかし、犠牲者を追悼するためこの特別モデルのアウェイユニフォームを着ることになるそうだ。
胸の大きなハートマークは犠牲者の名前で描かれており、右下には事件日の日付が記されている。胸スポンサーを務める『Mutuelles du Solei』も、特別に広告枠の使用を認めたという(使用の目的は広告ではないが)。
ニースによればこのユニフォームは一般販売されるようで、売り上げは被害者団体に寄付されるそう。