9日、2016年度全国高校サッカー選手権大会の決勝戦が行われた。

ここまで勝ち上がってきた青森山田高校と前橋育英高校は、どちらもこれまで優勝経験がない。初めての栄冠に向けて激しい戦いが繰り広げられた。

キックオフ時には青森山田が11人をハーフウェーに並べるという奇策を使用。ズデネク・ゼーマンが使っていた戦術を更に攻撃的にしたような形であったが、キーパーのキックが前橋育英のFW人見に当たるという際どい場面から試合がスタートした。

前橋育英高校が幾つか大きなチャンスを作る展開だったが、先制したのは青森山田だった。

23分、右サイドからのクロスがペナルティエリアに届き、最後は10番を付ける高橋壱晟が左足を振り抜く。ブロックされてコースが変わり、これがネットを揺らした。

さらに前半のアディショナルタイムにはMF嵯峨理久が得点を追加し、青森山田が2-0とリードしてハーフタイムを迎える。後半にはさらに青森山田がゴールを連取。11番の鳴海彰人が57分、60分と立て続けにネットを揺らし、リードを4点に広げていく。

加えて試合終了間際には前線からのプレスでボールを奪ってゴール。スコアを5-0とした。

大きなリードを奪った青森山田がこれを守りきり、念願の初優勝。高円宮杯U-18サッカーリーグとの二冠を達成した。

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