『Gazzetta dello Sport』は2日、イタリア代表FWシモーネ・ザーザのインタビューを掲載した。
昨季ユヴェントスでスーパーサブ的な活躍を見せたザーザ。しかしEURO2016のドイツ戦では奇妙なPK失敗をし、その映像はネタとして世界を駆け巡った。
彼はこのPK失敗が精神的にも肉体的にもダメージになったと語り、2016年は非常に厳しいものになったと明かした。
シモーネ・ザーザ
「2016年は色々なことがあったよ。前半は自分にとっていいものだったが、いい形で終わることはなかったよ。
あのPKは、僕の心に多くの傷を負わせたよ。EUROの後は本当に良くない状態だった。夏に大分体重を落としたんだ。
ビデオが僕を一番傷つけたんじゃないよ。今はあの『ザーザ・ダンス』を笑って見られる。
今では、マリオ・スアレスがそれについて冗談を言うし、僕も彼の2年前のPK失敗をからかったりする。
人々は僕に対して間違ったイメージを持っている。表面的なものか、あるいは誇張されたものだよ。
なぜザーザが蹴ったか?おそらく、僕は皆を騙したんだ。あの月には練習で10回のPKを蹴り、一つも失敗しなかったからね。
ノイアー相手にでも僕は正しいことをした。彼の逆を突いたんだ。
ただ、シュートがファンに突き刺さっていった。それは苦痛になった。どこでもそれが思い浮かぶ。
そんなときはガールフレンドが大いに助けになった。彼女は僕を2度叩き、現実に引き戻してくれた。
僕はそれに反応して練習に戻った。世界を変えてやりたかった。しかし、その準備は出来ていなかったんだ。メンタルの強さが足りなかったんだよ。
それからロンドン(ウェストハム)に移籍したが、フィジカル的にも失敗した。いま、僕はそれも全て理解しているんだ」