UEFAはPK戦について、新たなシステムの導入を検討している。いわゆる『ABBAルール』だ。
PK戦の「順番」が変わるかも!『ABBAルール』って何ぞや https://t.co/CYiULjNQ0p
— サッカーニュース Qoly(コリー) (@Qoly_Live) 2017年5月4日
これはPKの先攻・後攻による不公平さを減らすための施策。AチームとBチームがPKを蹴る場合、交互ではなく、「A1人目→B1人目→B2人目→A2人目→A3人目→B3人目→B4人目→A4人目→A5人目→B5人目」という順序にするというもの。
今月行われたUEFA U-17女子選手権で、この新たなPKシステムが試験運用に。そして、準決勝のドイツ対ノルウェー戦で、史上初めて『ABBAルール』でのPK戦が行われた(動画はUEFA公式で)。
ノルウェー1人目:●
ノルウェー2人目:○
ドイツ2人目:●
ドイツ3人目:●
ノルウェー3人目:○
ノルウェー4人目:●
ドイツ4人目:○
ドイツ5人目:○
ノルウェー5人目:●
ノルウェー6人目:●
ドイツ6人目:○
最初の3人が連続で失敗したドイツが逆転。前に蹴った味方選手の結果に“連鎖”する傾向も見られた。
ノルウェー戦で4本のPKをセーブし、英雄になったGKスティーナ・ヨハネスはこう述べていた。
"I watched the standing leg and run-up of the taker very closely" 🇩🇪 U17 goalie Stina Johannes saved 4 🇳🇴 penalties: https://t.co/Z04cKRDIaa pic.twitter.com/fPWSWhme94
— Germany (@DFB_Team_EN) 2017年5月12日
スティーナ・ヨハネス(U-17ドイツ女子代表GK)
「最初の3本を失敗したなら、それは非常に難しい。
全てのPKの前に自分自身にこう言い聞かせていた。『このボールを止めなきゃ!』って。
GKコーチと多くの練習を積んできた。PK戦について話し合っていたことを実行しようとした。
PKキッカーの軸足と助走をしっかりと見るようにしている。それがどちらに蹴るのかを察知する方法だった」
ドイツはスペインとの決勝もPK戦に。そこでもGKヨハネスがPKをストップし、見事優勝を遂げている。