20日(水)に一斉開催となった天皇杯の4回戦。
ニッパツ三ツ沢球技場で行われた横浜F・マリノス対サンフレッチェ広島の試合は延長戦に突入し、3-2で横浜FMが勝利した。
そんなこの一戦で、横浜FMの全ゴールを叩き出したのはFWウーゴ・ヴィエイラ。
54分、88分にそれぞれ得点をあげ2-2に追いつくと、延長終了間際の120分に勝利を決定付ける3点目を奪った。
値千金の決勝点は、見事な一撃だった(03:20から)。
120分、広島の攻撃を凌いだ横浜FMは、GK飯倉大樹が素晴らしいパントキックでウーゴ・ヴィエイラにボールを繋ぐ。
右サイドに大きく開いたウーゴ・ヴィエイラは深い位置まで進入し味方選手の上がりを待っていたのだが、なんと角度のない位置から直接狙う!
これが見事にゴールネットを揺らし、劇的な逆転ゴールとなった。
これは見事なまでの“角度0度”シュート…。
映像で見る限りウーゴ・ヴィエイラはゴールを確認しておらず、GK廣永遼太郎のポジショニングは感覚的に分かっていたのだろうか。今季は要所で違いを見せつつも、決定機で外す場面が目立つウーゴ・ヴィエイラだが、ニッパツに訪れた横浜FMファンを歓喜させたのだった。
試合後、ウーゴ・ヴィエイラはこのゴールについて「(富樫)敬真が中に入ってきて、相手GKはクロスを予測して少し前へ出たと思う。自分は顔を上げてそれが見えていたのでシュートを狙った」とコメント。
また、エリク・モンバエルツ監督も「ウーゴの決勝点はファンタスティックだった」と賞賛を惜しまなかった。
広島を下した横浜FMは、準々決勝でジュビロ磐田と対戦する。