『El Pais』は、「カディスのCEOを務めるキケ・ペーニャ氏が税金詐欺のため逮捕された」と報じた。

キケ・ペーニャ氏は1969年生まれの49歳。かつてはサッカー選手としてプレーしていたが、引退後に代理人に転身した。

そして1999年からシウダー・ムルシア会長を務めた後、2009年からグラナダCF会長となっていた。

ウディネーゼやワトフォードを所有していたポッツォ・ファミリーと深い関係を持ち、在任時にはグラナダをリーガ・エスパニョーラへ昇格させている。

2016年に退任後はカディスの最高経営責任者(CEO)に就任していたが、彼は数年前から個人の所得税を申請していなかったという。

しかし彼はベントレーやポルシェ、アストン・マーティンを乗り回している他、ヨット2隻も所有している。

名目上彼はスペインで所得を得ていないことになっていたが、捜査の末に資金が海外に隠されていると判明したという。

また、代理人であることを利用して選手の移籍金を少なく報告し、税金の支払いを逃れたうえ、資金はタックス・ヘイブンへと送られていた。

これらの手段で隠された累積総額は2億ユーロ(およそ269.9億円)を超えるとのことで、サッカー界ではこれまでにない規模のものとなっている。

そして、これだけの大きな事件であるため、グラナダの実質的な会長であったと考えられるポッツォ・ファミリーにも捜査の手が及んでいるようだ。

資金洗浄のルートでルクセンブルクなどの会社を経由しており、その所有者にポッツォ・ファミリーの名前が上がっている。

また、ポッツォ・ファミリーが所有するクラブ同士(グラナダ、ワトフォード、ウディネーゼ)との選手売買によっても不正な利益を得るシステムが構築されていたとのこと。

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