先週末に行われたスペイン2部リーグでの出来事が大きな話題になっている。
それはエスタディオ・サント・ドミンゴで行われたアルコルコン対レウス・デポルティウの試合で発生したものだ。
降格圏内に沈んでいるレウス・デポルティウは、選手たちに3ヶ月給与を支払うことが出来ていない。このままでは冬に12名の選手がフリーエージェントになる予定で、シーズン終了までに破産する恐れもあると言われる危機的状況だ。
そのため、キックオフの笛が吹かれても選手たちは肩を組んだままプレーを拒否し、1分間動かずに抗議の姿勢を示した。
しかし、労せず得点を奪うことができるはずのアルコルコンの選手たちは、それに協力するように後方でボールを回し、抗議活動を支援したのだ。
Impayés depuis trois mois, les joueurs de #Reus (D2 espagnole) sont restés immobiles, pendant une minute, au centre du terrain au coup d'envoi du match face à Alcorcón.
— Nicolas Vilas (@nicolas_vilas) 2018年12月9日
Applaudis par leurs supporters, ils se sont imposés 1-0. pic.twitter.com/YMZ6k07jd5
さらに、アルコルコンの競技場に駆けつけたサポーターもその姿勢を拍手で歓迎したのである。
この場面は大きな話題になり、サッカーファンの間では「アルコルコンの素晴らしいジェスチャー」として称賛されている。
ただ、アルコルコンは結局この試合で0-1と敗北してしまい、2部の首位から陥落してしまっているのだが…。(動画はYoutubeに飛んで御覧ください)
一方、レウス・デポルティウは勝点3を加えたことで19位にまで浮上。連敗を4で止め、残留争いをする上で大きな白星を獲得している。