控え選手の反則によってPKが与えられるという驚きの出来事があった。
ドイツ2部ホルシュタイン・キール対ボーフム戦での衝撃シーンがこれだ。
ボーフムFWシルヴェル・ギャンブラが放ったシュートは枠外へ…。ホルシュタインのゴールキックで試合再開かと思いきや、なんとボーフムにPKの判定!
一体なぜ…。 シュートがラインを割る前にホルシュタインの控えMFミヒャエル・エヴァールヴァインがボールに触れてしまったのだ。
試合に出ていない控え選手であってもこの場合はPKが宣告される。競技規則にこう記されているのだ。
第3条 競技者
「7. 競技のフィールドにいる部外者
次の者がプレーを妨害しており、プレーが停止された場合:
チーム役員、交代要員、交代して退いた競技者または退場を命じられた競技者の場合、直接フリーキックまたはペナルティーキックによりプレーを再開する」
エヴァールヴァイン(結局試合には出場せず)にはイエローカードも提示されている。
前代未聞のPKで失点したホルシュタインは後半にはなんとPKを失敗。ただ、2-1で勝利しており、エヴァールヴァインは戦犯にならずに済んだ。
なお、韓国人DFソ・ヨンジェが何度もカメラに映されていたが、ボールに触れたのは彼ではない。
実は2017年にこれと同じPKをスポルティング・リスボンのユースチームが与えたことがあったが、トップチームの選手がやってしまうのは聞いたことがない…。
試合後、ホルシュタイン監督は「このルールは知っていた。ミリ単位のジャッジだったね。今は笑えているよ。Michi(エヴァールヴァイン)は残りシーズンずっと言われるだろうね」とコメント。一方、ボーフムGKは、「相手からの贈り物を受け取れなかったのは悲しい」と勝利できなかったことを嘆いていた。