レアル・マドリーでプレーするブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール。
16歳の時に3960万ポンド(55億円)で移籍が決まった彼はリオデジャネイロの貧しい地区で生まれ育った選手だ。
そのヴィニシウスが『Guardian』のインタビューでフラメンゴ時代の苦闘を明かした。ブラジルのファンたちは冷酷だったそうで、ファヴェーラ出身の黒人は失敗しろと願われているとも。
ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)
「僕に対してだけじゃない。
ブラジルには人生の様々な場面で(他人の)成功を受け入れられないファンたちもいる。
例えば、彼らはネイマールさえも嫌いなんだ」
「多くのブラジル人がネイマールとPSGのCL優勝を願っていたのはとても嬉しいことだった。
キャリアにおける悪い時期のことを考えるのは好きじゃない。
でも、いつか全てのブラジル人に僕のことを応援してもらえるようになればいいね」
彼がブラジルで受けた侮辱や罵声には人種差別的なものも含まれていた。
2018年に行われたボタフォゴとのクラシコでヴィニシウスは途中出場から10分で一発退場。その際、ボタフォゴの女性サポーターらから人種差別的な侮辱を受けている(以下動画)。
首斬りジェスチャーまで…。
かつてフラメンゴで期待されながら大成できなかった黒人選手の名前をもじった罵声が浴びせられていたとか。
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また、この前年のクラシコではヴィニシウスの家族に対する人種差別的事件でファンが逮捕される出来事もあったという。