長くアーセナルの監督を務めたアーセン・ヴェンゲル氏が、今回新しい本「Arsene Wenger, My Life in Red and White」を出版した。

『Metro』によれば、その中にはなんとあのロビン・ファン・ペルシーから「アーセナルに復帰したい」という要望が来ていたという激白もあるという。

アーセナルでエースとして活躍したものの、2012年夏にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍し、「裏切り者」となってしまったファン・ペルシー。オールド・トラッフォードでも得点を量産し、リーグ優勝を達成している。

ヴェンゲル監督の回想によれば、ユナイテッドでの3~4年目を迎えたあたりでファン・ペルシーはアーセナルに戻りたいと伝えてきたという。

アーセン・ヴェンゲル

「2012年、ファン・ペルシーは契約を延長しない意志を発表した。あらゆるビッグクラブが彼に言い寄ってきた。そして私はマンチェスター・ユナイテッドに売った。

サポーターは私に怒りを見せていたが、我々はそのオファーに対抗することが出来なかったのだ。

私はなんとか2400万ポンド(およそ32.7億円)という額を引き出すことができた。契約が残り1年になっている選手に対しては、これが当時は莫大な金額だった。

アレックス・ファーガソンやマンチェスター・ユナイテッドとの関係はこれ以降改善されたが、あらゆる取引はポーカーゲームのようなものだ。

ファン・ペルシーはオールド・トラッフォードでの最初の半年で素晴らしい経験をし、クラブをプレミアリーグ優勝への軌道に乗せた。我々にとってはそれがさらに困難であったがね。

しかし、3年後には彼は負傷し、ファーガソン(実際はファン・ハールに替わってから)はトルコのフェネルバフチェに売った。

ファン・ペルシーは私に電話をかけてきて、アーセナルに戻りたいと伝えてきた。しかしそれは不可能だった。

彼はすでにキャリアの終盤に入っていたし、我々は若い選手たちに投資を行っていたからだ」

かつてアメリカ・メジャーリーグサッカーでプレーしていた晩年のティエリ・アンリを復帰させたことがあるアーセン・ヴェンゲル監督。その短期的な補強は大きな話題になった。

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しかしファン・ペルシー復帰についてはタイミングもあってか「不可能だった」という。

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