2020-21シーズン、セリエAの序盤で台風の目となっているのはサッスオーロだろう。4勝2分でミランに次ぐ2位につけている。
総得点18はセリエA最多得点、フランチェスコ・カプート、ドメニコ・ヴェラルディが昨シーズンに続き安定した働きを見せている。
サッスオーロはこれまで監督が代わっても一貫して攻撃サッカーに取り組んできた。特に、2018年にイタリア版グアルディオラとも例えられるロベルト・デ・ゼルビ監督が就任すると、2018-19シーズンが11位、2019-20シーズンが8位と2015-16シーズン以来の一桁順位でのフィニッシュを果たした。
今シーズンは内容に結果も伴って負けなしの2位。だが、恐るべしはそのポゼッション率だ。
2020-21シーズン セリエA ポゼッション率ランキング(2020年11月1日現在)
サッスオーロは堂々の1位。ユヴェントスを上回りインテルと同じ62%なのだ。同じく攻撃サッカーが売りのアタランタでも54%であることを考えるととても素晴らしいことだ。
これを可能にしているのがFWだけでなくセンターラインに核となる選手がいることだ。GKのアンドレア・コンシーリは28セーブとセーブ数リーグ2位、レジスタのマヌエル・ロカテッリはパス成功数469とこれもリーグ2位、とにかくボールに絡んだ数が多く646はリーグ1位、さらにセンターバックのジャン・マルコ・フェッラーリはパス成功数1位、ボールに絡んだ数が2位とそれぞれのポジションに屋台骨となる選手がいる。
1920年のクラブ創立から100年、センテナリオの年に大きな飛躍をしているサッスオーロ。序盤だけでなくシーズンを通してさらなる活躍が期待できそうだ。
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