近年のサッカー界では監督やスタッフにもイエローカードやレッドカードが提示されるようになった。
そうしたなか、MLSではメディカルスタッフに一発レッドが突きつけられる珍しいシーンが話題になっている。
フィラデルフィア・ユニオン対ニューヨーク・シティFC戦での出来事がこちら(動画3分35秒から)。
Philadelphia Union's trainer was shown a red card pic.twitter.com/7MjCKDv3PB
— FOX Soccer (@FOXSoccer) June 27, 2022
ピッチ上での応急処置を終えた直後に退場を宣告されたのは、フィラデルフィアのトレーナー。
倒れたフィラデルフィアの選手に何か文句を言っていた相手選手の体を突いたことで退場を命じられてしまった。主審は治療が終わるタイミングを待っていたようだ。
ただ、メディカルスタッフが退場を宣告された後に選手が怪我でもしたら誰が手当てをするのか…。
そうなった場合に備えて、ルールには「退場となる反則を犯したチームのメディカルスタッフは、他にそのチームで対応できるメディカルスタッフがおらず、競技者に治療が必要な場合、とどまることができる」と明記されている。
つまり、他に治療できる人間がいない場合は退場にはならない。なお、フィラデルフィアには他にもメディカルスタッフがいたために問題はなかったようだ。
そんな試合は2-1でフィラデルフィアが勝利。
MLS公式によれば、フィラデルフィアのジム・カーティン監督はトレーナーが退場にさせられた件について、「うちのトレーニングスタッフは誰にでも立ち向かえる。ベンチにはダメージを与えらえる総合格闘家たちが揃っているようさ」と豪語していたとか。
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ちなみに、フィラデルフィアは2017年に選手やスタッフ、ファンにタトゥーを入れる彫師を雇う公募をかけたクラブでもある。