スペイン1部バルセロナは8日、国際女性デーに合わせて特別デザイン「リラ・バルサ」カラーのTシャツを発表した。

このシャツは3月いっぱい、主に女子チームが様々な活動の際に着用する。

FC Barcelona 2024 "Lila Barça" T-Shirt

バルセロナ 2024 “リラ・バルサ” Tシャツ

女性の地位向上や女性差別の払拭等で連帯を示す「国際女性デー」に合わせて3月8日に発表された特別デザインのTシャツ。これはキットサプライヤーのNikeではなく、クラブの自社ブランドの製作となる。

「リラ・バルサ」とは、クラブカラーのブラウグラナ(青と臙脂)を混ぜると生まれる紫色のことを指し、即ち平等性を意味するもの。その紫を基調色に使い、ビジュアルで男女選手が着用してこのシャツが“性別を問わない平等な存在”であることを強調している。

バルセロナは次世代に向けて「平等性は私たちのカラー。未来のジェネレーションへのエンパワーメント」と訴えかける。これを浸透させるためのTシャツのデザインを、スペインのカタルーニャ出身で国際的に活躍する女性ファッションデザイナーのマリア・エスコテに依頼した。

現代的かつ独創的なデザインを生みだすエスコテ。ビヨンセ、リタ・オラ、ゼンデイヤ、マイリー・サイラス、ケイティ・ペリーといった世界的な女性アーティストも彼女の服を着用し、ここ日本でも「マリア・エコステ」ブランドとして販売されている。

残念ながらこのTシャツは一般向けの販売予定は無いとのこと。その代わりにエスコテがデザインした「リラ・バルサ」のトートバッグが8日にクラブのオンラインストアで発売されたが、翌日には完売している。

「女子専用ユニフォーム」を着た5つの“男子”代表チーム

デザイナーのマリア・エスコテは、画家の父親と織工の母親のもとで布地やアートに囲まれて育ったという。そんな彼女の生い立ちが影響したと思われる「絵画の技法、平筆、スパチュラ」を用いてデザインされたアート風のTシャツが発売されないのは、何とも勿体く、そして残念だ。

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