パリ五輪で騒動になっているアルジェリアのボクシング選手をめぐる問題。

女子66キロ級に出場したイマネ・ケリフとラウンド16で対戦したイタリアの女子選手は顔面にパンチを貰うとわずか46秒で試合を棄権した。

『BBC』などによれば、ケリフは昨年行われた世界選手権で性別適格検査をパスできなかったことで、国際ボクシング協会(IBA)から失格を言い渡されていたという。

ただ、IBAはロシアが主導する組織で、国際オリンピック委員会は、財務、ガバナンス、倫理、審判、ジャッジに懸念があるとして、2019年に資格停止処分を科している。

IBAは「(ケリフは)女子大会への参加資格を満たしていない」と説明しているが、IOCは「女性ボクサーであることに疑いはない」としている。

アルジェリアの大統領は「あなたはアルジェリア、アルジェリアの女性、そしてアルジェリアのボクシングに名誉を与えた。結果がどうであれ、我々はあなたの味方」とSNS上でケリフを擁護。

また、アルジェリアサッカー連盟もケリフの写真に「我々は我がチャンピンをサポートする」とのコメントを添えて投稿。アルジェリア代表リヤド・マフレズはその投稿を自身のSNSにリポストしている。

さらに、ACミランに所属するアルジェリア代表イスマエル・ベナセルも「ブラボ―、チャンピオン。あなたはリング上で答えた。アルジェリア中の誇りだ」とケリフ宛てのメッセージをSNSに投稿している。

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なお、ケリフはパリ五輪で少なくとも銅メダル以上が確定している。

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