今夏レアル・マドリーからスペイン3部のSDアモレビエタにローン移籍したMF中井卓大。

中井はこれまでいわゆるプロキャリアの中で一度もフル出場(90分間出場)を経験したことがなかったが、アモレビエタでは主力として全4試合360分にフル出場している。

9歳でレアル・マドリーの下部組織に加入し、2022年にレアルのリザーブチームにあたるカスティージャへ昇格した中井。ただ以降は継続的な出場機会を与えられず、昨季は3部のラージョ・マハダオンダに武者修行に出たもののわずか552分の出場に終わった。

若い、若いといっても来月には21歳の誕生日を迎える。すでに同世代のライバルたちはどんどん出世しており、中井に対しては「出場機会を求めてそろそろ帰国しては?」というファンの厳しい声も飛び始めている。

そんな状況で下した今季もスペイン3部リーグでプレーするという決断。

本人にとっては強い意志があったはずで、チームはここまで2分2敗の17位に沈んでいるが、中井は充実ぶりを強調するように毎週SNS(主にX)を更新している。

共に日本の天才少年として名を馳せた2歳年上の久保建英(現レアル・ソシエダ)は今や日本を牽引する存在となり、小学生の頃に同じクラブでプレーした古川陽介(現グールニク・ザブジェ)もジュビロ磐田での活躍で今夏ヨーロッパ移籍を成し遂げた。

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中井はここから経験を積み重ね、彼らに追い付き、また追い越すことができるだろうか。

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