MLBのロサンゼルス・ドジャースで活躍を続ける大谷翔平。右肘のトミー・ジョン手術によって野手に専念した今シーズンは、史上初の50ホームラン50盗塁を達成した。
アメリカスポーツ界におけるGOAT(史上最高選手)の候補に挙がる存在になっているようで、MLB公式はこんな話を紹介していた。
「史上最高の選手は誰だ。スポーツ史上最高選手についての議論なら、マイケル・ジョーダン、トム・ブレイディ―、レブロン・ジェームズ、リオネル・メッシ、モハメド・アリ、セレーナ・ウィリアムズらが挙げられるだろう。
そして、いまは大谷翔平もその議論に加わってきた。元MLBのスターで、NFLのオールスター選手でもあったディオン・サンダースもこう言っている。
『大谷は信じられない。世界のジョーダンやブレイディと比較できる。そういう存在だ。彼は想像もつかないことをやっている』」
57歳のサンダース氏は、NFLのスーパーボウルとMLBのワールドシリーズの両方に出場したことがある史上唯一の選手でもあったレジェンド。
大谷翔平は世界1位じゃない!1年あたりの世界最高給アスリート王
また、世界的掲示板サイトのRedditでは、「大谷翔平はメッシやクリスティアーノ・ロナウドの名声を超えたか」というスレッドが立っている。そこでの上位コメントはこのようなもの。
「ノー、全然違う」
「アメリカ人はいつも世界的サッカー選手のスーパースター性をひどく過小評価している。SNSのフォロワー数や、投稿ごとのいいねの数を見てくれ。毎回1000万だ」
「ロナウドはInstagramのフォロワー数が6億3900万人。翔平は810万人。桁が2つ違う」
「私はドイツ人だ。知り合い全員に聞いたら、ロナウドを知らない人は5人くらい、翔平を知っている人は5人くらいだろう。世界の多くの国でも似たようなもの」
「あり得ない。サッカーは世界で最も視聴されているスポーツ。文字通り、すべての国に何らかのセミプロ・プロリーグがある。一方、野球は主に北米と中米、東アジアの一部に限られている。世界の他の地域では、ほとんど浸透していない。南米や東アジアでも、ロナウドとメッシの方が有名」
「ノーだ。サッカーは世界で最も人気のあるスポーツで、野球はほんの数か国でしか関係ない」
「彼はおそらく現在最も人気のある野球選手だが、レブロン、カリー、マホームズなどの他のアメリカのスポーツ選手には遠く及ばない」
「自分はサッカーを見ないが、メッシとロナウドは知っている。自分が大谷をことを知っているのは野球を見ているからだ」
「絶対に違う。自分のガールフレンドが基準だ。自分は一生懸命努力したにもかかわらず、彼女は大谷が誰なのか知らない」
「そんなわけない。90年代のジョーダンとバスケットボールはそうだった、あれは世界的だった。いまの野球と大谷はそれほどではない。一方、サッカーの2人はともに世界的だ」
「基本的に野球ファン以外は誰も彼のことを知らないし、MLBが彼を無理やり推しても野球ファンコミュニティ内で彼の助けにはならない。野球ファンじゃない友達に野球選手の名前を言うように頼んでも、99%は現役選手の名前すら言えないと思う」
「野球でそれはありえない。メッシとロナウドは想像もつかないほどの世界的なスーパースター。翔平がスターであることに疑いの余地はない。彼はMLBに国全体を連れてきたが、野球を知らない人や野球に興味がない人は、翔平のことも知らないだろう。サッカーをあまり知らない人やサッカーに興味がない人でも、メッシとロナウドを知っているはず」
単純にサッカーと野球の世界的な競技人口の違いも大きいはず。
なお、2017年時点の調査では、アメリカ人の9%が好きなスポーツとして野球を選び、7%がサッカーを選んでいたそう。ただ、1937年以降で最も野球人気の指数が低かったとか。