W杯準決勝でフランスがスペインに2-0で敗れた後、パリとリヨンで一部サポーターによる暴動が発生し、160人以上が逮捕された。パリ警察によると、午前6時の時点で141人がパリ地域で逮捕され、リヨンではさらに20人が身柄を拘束された。試合当日はフランス革命記念日(バスティーユ・デー)と重なっており、政府は全国に7万人の治安部隊を追加配備していたが、一部地域での混乱を防ぐことはできなかった。

警察に花火直撃、リヨンでも混乱拡大

英スポーツメディア『Yahoo Sports』によると、多くの逮捕者は警察や救急隊員に向けて花火や発煙筒を発射した疑いが持たれている。リヨンでは数百人のサポーターがベルクール広場に集まり、ゴミ箱に火が放たれるなどの混乱が起きた。警察は催涙ガスを使用し、近くの地下鉄駅を一時閉鎖して群衆を解散させた。

なお、同じ夜にリヨン・ギロティエール地区で発砲事件が発生し1人が負傷したが、この件について試合後の騒乱や革命記念日の祝賀行事との直接的な関連は確認されていない。一方、パリの一連の混乱については、当局が深刻な負傷者の報告や大規模な建物被害はなかったと発表している。

軍事パレード直後に広がった混乱

フランスでは7月14日の革命記念日にあわせて例年通り軍事パレードなどの式典が行われていたが、その夜に行われたW杯準決勝でフランスが敗れると、一夜にして全国で治安部隊への抗議行動や破壊行為が広がった。

過去にも2022年W杯決勝でアルゼンチンにPK戦で敗れた後に115人が逮捕されるなど、フランスでは大きなサッカーの試合後に暴動が繰り返されてきた。今年5月にはPSGがCLでアーセナルを下した後にも780人が逮捕されており、スポーツイベント後の治安維持が改めて問われている。

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