ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手が、投手としての復帰に向けて前進していたものの一転して後退し、当面マウンドに上がる見通しが立たなくなっている。打者としての出場は継続しているものの、投手復帰の時期は改めて未定となった。チームはシーズン終盤やポストシーズンを見据え、無理をさせずに万全な状態を取り戻すことを最優先にする方針だ。

ブルペン登板から一転、"後退"の理由とは

大谷は現地時間6月11日のピッツバーグ・パイレーツ戦で左膝の違和感を訴えて途中交代して以降、1か月以上にわたり膝に不安を抱えながらプレーを続けていた。7月3日のサンディエゴ・パドレス戦では今季最多となる110球を投げたが勝敗はつかず、それ以降は登板から遠ざかっていた。

オールスターブレイク直前には膝に潤滑剤注射の治療を受け、オールスターの試合も欠場して休養と治療に専念。当初は球宴明けの7月22日に、フィラデルフィア・フィリーズ戦での先発復帰が予定されていたが、キャッチボールの段階で膝の状態が100%に戻っていないと感じたため、この日の先発は回避された。

一方で投球練習は続けられ、7月22日にフィラデルフィアで実際にブルペン入りし、約30球を投じた。ロバーツ監督はこのブルペンについて「後退してしまった」と表現し、「明らかにがっかりだ。ブルペンを重ねるたびに状態を上げていくはずが、逆方向に進んでしまったのだから」と率直な心境を語った。この結果を受け、7月25日に予定されていた次のブルペンも本人が回避し、膝が完全に落ち着くまでマウンド投球を控える方針となっている。

ロバーツ監督が語った"先送り"

米メディア『ClickOnDetroit』によると、ロバーツ監督は7月25日、「状況を見て先送りする。膝が100%の状態になり、我々も100%確信を持てるまでは前に進まない」と述べ、次のブルペンの日程を明言しなかった。

一方で、打者としての出場を継続させる理由については、投球と打撃での身体の使い方・負荷の違いを説明している。ロバーツ監督は「打撃の際は後ろ足に体重を乗せるが、投球では踏み込む左足に非常に強いねじれの力がかかるため、膝を刺激してしまう。打撃ではその痛みや違和感は生じない」と語り、指名打者(DH)としての出場には問題がないことを強調した。投手復帰の具体的な時期について、チーム側は現時点で明確な見通しを示していない。

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