イングランドサッカー協会(FA)は、2025-26シーズンのチャンピオンシップ(英2部)で起きたスパイ騒動を巡り、サウサンプトンのトンダ・エッカート監督を不適切行為の疑いで正式に告発した。すでにサウサンプトンは昨季の昇格プレーオフ決勝から追放され、来季の勝ち点4剥奪処分も受けており、エッカート監督個人にも罰金から最大6カ月の出場停止まで、複数の処分が科される可能性が出ている。

3クラブにおよんだ偵察の実態とは

問題となっている事件は2026年5月、プレミアリーグ昇格をかけたプレーオフ準決勝・第1戦の直前に起きた。サウサンプトンの分析官が対戦相手のミドルズブラの練習場周辺で練習風景を撮影していたところを発見された。その後の調査により、クラブはミドルズブラだけでなく、オックスフォード・ユナイテッドやイプスウィッチ・タウンに対しても同様の偵察を行っていたことが判明した。

英メディア『Sky Sports』によると、イングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)の独立懲戒委員会は、一連の情報収集を「競技上の優位性を得るために組織トップから主導された計画的企て」と断定した。対戦相手の非公開練習の視察・撮影を指示・承認し、競技の信用を失墜させたとしてFA規律E3.1条違反の疑いがある。

ソラク会長がエッカート監督の続投を明言

EFLはこの重大な違反に対し、サウサンプトンをプレーオフ決勝から即時失格とし、さらに2026-27シーズン開始時の勝ち点4剥奪という厳罰を下した。EFLには個人処罰の権限がないため問題はFAへと引き継がれ、調査を経てFAがエッカート監督個人への正式な告発に踏み切った。

BBCによると、FAによる正式告発を受けてサウサンプトンは「調査に対してFAに全面的かつオープンに協力し続ける」との公式声明を発表。その上で「プレミアリーグ復帰という目的に向けてエッカート監督とスタッフを引き続き全面的に支援していく」と強調した。サウサンプトンのオーナーのドラガン・ソラク氏は、エッカート監督を解任しない方針を示しているという。

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