ペルーの名門クラブ、デポルティーボ・ムニシパルは1935年の創設以来、1938年から1950年にかけて4度の国内1部リーグ優勝を誇った強豪だ。だが近年は経営難で下部リーグへの降格を余儀なくされ、クラブ存続のためにユニフォームを使ったある異例の広告戦略に打って出た。海外メディアはその結果を「魔術的な小説のような物語」と表現している。
3ヶ月で完売した"1枠200ソル"の秘策
南米などで展開するスポーツメディア『Bolavip』によると、クラブは長年にわたる緩慢経営と累積債務を抱え、次第に窮地に陥っていたという。追い詰められた末に打ち出したのが、ユニフォーム上の小さな広告枠をわずか1枠200ソル(約9,500円)で売り出すという超格安の戦略だった。地元の商店主や個人商店、若い起業家など、誰もが名門のスポンサーになれる仕組みを構築した。
ロゴで埋まったユニ、海外紙が絶賛した理由

この試みが大ヒットし、受付開始からわずか3ヶ月で1000枠の広告が完売。その結果、ピッチに登場した選手のユニフォームは、全体が無数の小さな広告で隙間なく埋め尽くされることとなった。クラブの象徴である赤の斜めラインの周りを、地元の店舗名などのロゴがびっしりと取り囲む唯一無二のデザインに仕上がった。
同メディアはこのユニフォームを「魔術的な小説から飛び出してきたような話」と表現。そして「単なる広告戦略を超え、クラブへの愛に突き動かされた大規模なクラウドファンディングになった」と高く評価している。
