ニューヨーク・メッツの千賀滉大が、8月4日(現地/日本時間5日)のクリーブランド・ガーディアンズ戦で9回を無失点に抑えた。『MLB.com』によると、千賀は今後「ハイレバレッジ・リリーバー」として新たな役割を担うという。7月18日のフィリーズ戦では救援登板でも制球に苦しみ、ファンから「見ていて苦痛」とまで酷評されていた千賀。わずか2週間あまりで立場が変わった背景には、あるチーム事情があった。
ペラルタ離脱を機に役割が一変した
千賀は7月18日のフィリーズ戦で、1回1/3を投げて2失点。3安打3四球を許し、チームも1-6で敗れた。米メディア『Yahoo Sports』は、あるファンの「千賀の投球を見るのは苦痛だ」との声を紹介し、救援でも結果を出せない状況を伝えている。今季は0勝7敗、防御率8.85、WHIP1.84という厳しい成績だった。
転機はトレード期限後に訪れた。8月1日、トレード交渉の渦中にあったフレディ・ペラルタが先発を回避したことで、千賀が急遽先発のマウンドに立った。米メディア『MLB.com』によると、千賀は立ち上がりから4回を無失点に抑えたが、5回に崩れ、最終的に4回1/3を投げて自責点3。チームは2-5でマーリンズに敗れている。
千賀本人が降格を拒んでいる

8月3日のトレードデッドラインでは、ペラルタがタンパベイ・レイズへ移籍し、クレイ・ホームズも放出された。同メディアは、この編成の変化を受けて千賀が翌4日のガーディアンズ戦から「ハイレバレッジ・リリーバー」として1イニング完結の起用法に切り替わったと伝えている。この日は9回を無失点に抑え、新役割での船出を白星につなげた。
千賀は2022年12月、メッツと5年総額7500万ドル(約110億円)で契約しており、その契約にはマイナー降格に関する条項も含まれている。ただし降格には千賀本人の同意が必要だという。千賀は以前、『The Athletic』の取材に対し、「マイナーリーグでの登板では、得られるものが少ない」と語り、降格には否定的な考えを示していた。現在は0勝8敗、防御率8.66、53奪三振という成績で、新たな役割の中でどこまで数字を上積みできるかが焦点となる。
