MLBロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平の活躍に伴い、ロサンゼルスでは「大谷エコノミー」と呼ばれる経済効果が加熱している。その波及効果は球場内のフードや限定グッズの販売にとどまらず、現地での交通手段にまで広がった。スタジアムまでの短い距離のシャトルバスに付けられた価格は85ドル(約1万3,500円)。そのサービスの内容とは……。

早期入場も選べるシャトルの中身

ロサンゼルスでダウンタウンからドジャー・スタジアムまでの距離はわずか2マイル(約3.2km)。この短距離を85ドル(約1万3,500円)で結ぶVIPシャトルバスが登場し、話題を集めている。送迎サービスを運営するのは、ドジャースの公式トラベル・パートナーである日本の大手旅行会社JTBだ。同社が提供するパッケージツアーの参加者だけでなく、個人でチケットやホテルを手配した旅行者向けにも単体販売されている。利用者の9割は日本人ファンだが、子連れで訪れたアメリカ人ファンなどの姿も見られる。

一人で観戦する場合、自力で車を手配した際の駐車場代(45ドル、約7,200円)と早期入場料(40ドル、約6,400円)を合計すると85ドルとなり、シャトル代とほぼ同水準になる。しかし、駐車場代を分け合えるペアやファミリー層になるほど自力手配の方が割安になり、地元の車移動層には不向きと分析した。

駐車場代と比べると85ドルは妥当か

画像: 駐車場代と比べると85ドルは妥当か

通常であれば、無料の送迎バス「ドジャー・スタジアム・エクスプレス」や、約18ドル(約2,900円)の配車アプリ(Uber)で移動できる距離。同紙は「85ドルの価値はあるのか」という問いに対し、利用者の属性に応じた検証をしている。

一人旅やペアの観客にとって、自力で車を手配した場合の駐車場代(45ドル)と早期入場料(40〜70ドル)を合計すると85〜115ドルとなる。そのため、85ドルのシャトル代はコスト面で十分に合理的。一方で、1台の駐車場代で済むファミリー層にとっては割高となり、地元の車移動層には不向きと分析した。

その上で、同紙は「時間の節約と快適性」を評価。試合後のドジャー・スタジアム周辺は深刻な大渋滞と配車待ちの人混みは避けられないが、専用シャトルであればわずか15分でダウンタウンのホテルへ帰ることができる。「ドジャー・スタジアムの売店で売られるたこ焼きや、チームストアに並ぶ大谷がCMに出演するスキンケア美容液にとどまらず、たった2マイルのバス移動に85ドルという現象もまた、大谷翔平エコノミーを象徴する新たな経済指標と言える」と報じている。

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