新CMで女性を突き飛ばし波紋を呼ぶ
キャロウェイと人気YouTubeチャンネルから発展したデジタルメディア企業「グッド・グッド・ゴルフ」が共同制作した新ドライバーの広告動画が発端だった。動画では、グッド・グッドの共同創設者であるギャレット・クラークが自身のバッグにある新ドライバーに手を伸ばした女性を激しく突き飛ばす。仰向けに倒れた女性に対し、「俺の新しいドライバーに触るな」と語るシーンが描かれていた。
米スポーツメディア『ESPN』によると、この場面について「女性に対する暴力を軽視している」「性差別的だ」といった批判が殺到し、動画は大炎上した。事態を重く見たキャロウェイは、動画が不適切だったことを認め、グッド・グッドとの3年間に及ぶパートナーシップを解消。動画が削除されても影響はとどまらず、スポーツ用品店からの商品撤去に加え、共演を予定していたテレビ番組も制作中止に追い込まれた。そして、グッド・グッドはPGAツアーのスポンサーを辞退した。
幹部辞任の裏でキャロウェイへの不満が噴出

動画の制作過程についてグッド・グッド側は、この演出はホラー映画「オブセッション」のパロディだったと釈明したが、視聴者にその意図は全く伝わらなかった。キャロウェイは「女性に対する暴力は決して容認できず、娯楽として扱われてはならない」とし、DV防止や被害者支援団体へ100万ドル(約1.5億円)の寄付を行うと発表した。
米メディア『CBS』によると、グッド・グッドのマット・ケンドリックCEOとジョー・フラナリー社長が引責辞任。ケンドリック氏は辞任前にSNSで「キャロウェイは我々に責任を押し付け、メディアを使って切り捨てた」と不満を投稿。一方で、同社の最高財務責任者(CFO)が全社員に宛てたメールの内容によると、動画で突き飛ばす役を演じたクラークについては「今後も社に留まり、素晴らしいコンテンツ制作を続ける」という方針を伝えている。
