日本人選手もプレーするアメリカMLSがシーズンフィナーレを迎える。

6日に行われる優勝チームを決めるプレーオフ決勝は、GK高丘陽平が所属するバンクーバー・ホワイトキャップスとリオネル・メッシら擁するインテル・マイアミが激突する。

画像: 高丘陽平 (C)Getty Images

高丘陽平

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29歳の高丘は、2023年に横浜F・マリノスからバンクーバーへ移籍。今シーズンのMLS西地区2位と躍進したバンクーバーは失点数が地区最小と堅守を誇るが、高丘は絶対的守護神としてゴールマウスに君臨してきた。

そうしたなか、MLS公式スペイン語版は、プレーオフ決勝であるMLSカップを特集。

「このMLSカップは単なる一試合ではない。物語、スーパースター、レガシー、メディアインパクトが激突する場であり、アメリカ国内でこれに匹敵するイベントはほとんど存在しない。NFLスーパーボウル、MLBワールドシリーズ、NBAファイナルと比較しても、見劣りしない。むしろそれらに挑戦状を叩きつけ、多くの点で凌駕している」としたうえで、こうも伝えていた。

「ワールドシリーズ比較:メッシは大谷、バンクーバーはカナダ。

この決勝戦の社会的、感情的影響を理解するには、わずか1か月前にアメリカが経験したMLBワールドシリーズと比較すると分かりやすい。

連覇に挑むスーパー軍団ドジャースが、国を背負うトロント・ブルージェイズと激突したのだ。

ドジャースはインテル・マイアミ。

ドジャースはディフェンディングチャンピオンとして、2024年アメリカンリーグMVPである世界的スターの大谷翔平が最高潮にあった。

その類似点は明白。インテル・マイアミは、2024年MLSのMVPであるメッシと、絶対に優勝するために作られた『銀河系』軍団でこの決勝戦に臨む。

個人的インパクト:大谷vsメッシ。

大谷翔平は第3戦で近年のワールドシリーズ史上最高といえる攻撃的パフォーマンスを披露した。

メッシがいれば、どんな伝説の夜も実現可能だ。だからこそ、この決勝戦に向けて誰もが常に期待を胸に抱いているのだ。

トロント・ブルージェイズはバンクーバー・ホワイトキャップス。

カナダはブルージェイズを応援したが、地元との繋がりはホワイトキャップスほど強くなかった。ホワイトキャップスには、カナダ人選手がさらに多く含まれている。バンクーバーは、トロントが野球において代表していたよりも、はるかに忠実にカナダのサッカーを代表している」

10月末から11月にかけて行われたMLBワールドシリーズは、大谷ら擁するロサンゼルス・ドジャースがトロント・ブルージェイズを下して連覇を達成。

大谷は、延長18回の死闘となった第3戦で4打数4安打(2ホームラン・3打点)の活躍を見せた。

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その対戦を振り返りつつ、メッシ擁するスター軍団インテル・マイアミは大谷擁するドジャースと同じ存在であり、高丘が所属するバンクーバーはブルージェイズと同じくカナダを背負っていると説明。

そのうえで、「このMLSカップが、アメリカスポーツ界最大のイベントに匹敵する理由は何か。NFL、NBA、MLBのいずれにおいても、メッシに匹敵する影響力を持つスターは存在しない。パトリック・マホームズ、大谷、そしてレブロン・ジェームズでさえもだ。彼の偉業は国境を超越する」としている。

大谷はMLB、マホームズはNFL、レブロンはNBAを代表するスター選手。そのなかでも、メッシを贔屓するのは、スペイン語版であることも関係していそうだ。

筆者:井上大輔(編集部)

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