10シーズン目を迎えた「Bリーグ 2025-26シーズン」で熱戦が繰り広げられている。アルティーリ千葉と富山グラウジーズが昇格して26チームが参戦するB1は、13チームずつの東地区と西地区の2地区制に。【B.LEAGUEダイジェスト】では10月3日の開幕から約1カ月がたった第7節(GAME1:11月1日/GAME2:11月2日)と第8節(11月5日)の結果を、東西で首位を走るチームを中心に振り返る。【B.LEAGUEダイジェスト】を読んで、盛り上がるBリーグのいまをチェックしよう!

東地区の上位対決。千葉JとA東京は痛み分け

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第7節で迎えた、開幕10連勝で東地区首位に立つ千葉ジェッツと、同4位のアルバルク東京による地区上位対決。今秋より開業したTOYOTA ARENA TOKYOで開催された注目の一戦を制したのは、ホームのA東京だった。4クォーターまでもつれる展開となったが、シューターの安藤周人がドライブと、3ポイントシュートを連続で決めて勝利を引き寄せる活躍。セバスチャン・サイズは21得点、15リバウンドを挙げてチームを引っ張り、78-69で難敵を破った。

 しかし、千葉JもGAME2でリベンジを果たす。4クォーター序盤に2点差まで詰め寄られたが、22得点をマークしたディー・ジェイ・ホグが3本の3ポイントシュートを射抜き、渡邊雄太も相手の反撃を阻むブロックショットを決めるなど、好守を披露。チーム全体でフリースローを21本中18本と高確率で沈めて、69-81で勝ち切った。

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 そして、首位を追う同2位の宇都宮ブレックスはホームでファイティングイーグルス名古屋に2連勝を飾り、連勝を4にのばした。GAME1では4点ビハインドで4クォーターを迎えたが、昨シーズンのレギュラーシーズンMVPでこの日31得点をマークしたD.J・ニュービルや高島紳司、比江島慎が勝負どころで力を発揮するなど93-81で逆転勝ち。GAME2も88-78で勝利した。

 また、今シーズン好調のレバンガ北海道はアウェーで大阪エヴェッサと対戦し、GAME1を84-69で落として連勝こそ5で止まったが、GAME2に82-102で快勝。新戦力の元NBAプレーヤー、ジャリル・オカフォーが27得点、10リバウンドという支配的なパフォーマンスで、チームの同3位堅持に貢献した。仙台89ERSもサンロッカーズ渋谷に2連勝(GAME1:84-75 / GAME2:85-64)を飾って同5位をキープし、群馬クレインサンダーズは横浜ビー・コルセアーズに2連勝(GAME1:87-80 / GAME2:89-82)して、同8位から6位へ浮上している。

 開幕から苦戦する秋田ノーザンハピネッツと、茨城ロボッツもGAME1で今シーズン2勝目を挙げた。秋田は滋賀レイクスに65-66で競り勝ち(GAME2は89-73で敗戦)、茨城は富山グラウジーズを88-83で破っている(GAME2は86-96で敗戦)。

西地区首位の長崎、同2位の名古屋Dも連勝を伸ばす

一方で、西地区で首位に立つ長崎ヴェルカは第7節でアウェー・川崎ブレイブサンダース戦を制して、連勝を11にのばした。3ポイントシュートが好調で、GAME1ではチーム全体で16本を射抜き、イ ヒョンジュンが28得点を叩き出すなど、4人が2ケタ得点を挙げて71-93で快勝。GAME2ではチームで前日を上回る17本の長距離砲を沈め、21得点のジャレル・ブラントリーを筆頭に5人が2ケタ得点。馬場雄大の相手ガード陣に対するディフェンスも光り、粘る川崎を79-99で下した。

 また、長崎を追う同2位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズも、連勝を10へ伸ばした。広島ドラゴンフライズを新本拠地・IGアリーナに迎えた一戦で、GAME1を75-64で制すると、GAME2は100-69で圧勝。攻撃では司令塔で20得点を記録した齋藤拓実をはじめ、ルーキーの小澤飛悠らベンチ入り13人がすべて得点を刻んだ。チームアシストも28を数え、ボールが良く回ったことで今シーズン初の100点ゲームになったほか、相手から16個のターンオーバーを誘ったようにディフェンスも鋭かった。広島は2連敗により、順位を同3位から7位に落としている。

 さらに、島根スサノオマジックもホームで連勝を7にのばして地区4位から3位へ浮上した。A千葉に対して、GAME1を69-66、GAME2も68-62と接戦を勝ち切る結果に。両日ともに加入1シーズン目の岡田侑大が17得点をマークするとともに、終盤には日替わりで殊勲の活躍を見せた選手の姿も。GAME1では大黒柱のニック・ケイが4クォーターに貴重なレイアップを決め、GAME2ではシューターの納見悠仁が3ポイントシュートを射抜いて試合を決定づけた。

 一方で、他にもアウェー連勝で順位を上げたチームが見逃せない。シーホース三河は佐賀バルーナーズに2連勝を飾って(GAME1:67-92/ GAME2:72-81)連勝を5にのばして地区6位から4位へ。昨シーズン準優勝の琉球ゴールデンキングスも越谷アルファーズに2連勝(GAME1:65-68/ GAME2:59-77)して、順位を8位から6位へ押し上げている。京都ハンナリーズは、同地区の三遠ネオフェニックスからGAME1で82-70の白星をつかんで連敗を3で止めたが、GAME2で61-71で敗れている。

第8節は、Bリーグ10年目の選手による記録達成が光る

さらに、西地区上位2強の連勝記録は第8節でも止まらなかった。同首位の長崎は大阪を100-96の接戦で下し、12連勝。同2位の名古屋Dもアウェーで秋田を58-88で下して、連勝を11に伸ばした。

 島根はアウェーでSR渋谷に77-74の接戦で破れたが、同3位を維持。滋賀は佐賀のホームに乗り込み、77-83で勝利を挙げて順位を5位から4位へ。琉球も富山を91-81で下して、順位を5位から6位へ上げた。広島は三遠に84-72、FE名古屋は京都を81-77で下して、それぞれ連敗を止めている。

 また、東地区に目を向けても上位勢が力を見せている。首位の千葉Jはアウェー・三河戦を79-83で勝ち切り、同2位の宇都宮もホームで横浜BCを86-76で撃破。同3位の北海道も敵地で茨城を78-84で破り、同4位のA東京も仙台を94-80で下している。

 そして第8節は、Bリーグ10年目となるベテラン選手の記録達成も光った。川崎はアウェーで越谷に76-65で敗れたが、37歳のキャプテン・篠山竜青がB1個人通算出場試合数「500試合」を達成。アウェー・A千葉戦を79-88で制した群馬も、36歳のシューター・辻直人が史上初となる個人通算「1,500回」の3ポイント成功をマークした。

 篠山、辻はかつて川崎でチームメイトであり、日本代表で活躍した選手たち。Bリーグを2016年9月の開幕から盛り上げる男たちが、また一つ歴史に名を残した。

【順位表】B1 第7節終了時点(2025年11月2日)

●東地区
1位|千葉ジェッツ|11勝1敗(.917)
2位|宇都宮ブレックス|10勝2敗(.833)
3位|レバンガ北海道|8勝4敗(.667)
4位|アルバルク東京|7勝5敗(.583)
5位|仙台89ERS|7勝5敗(.583)
6位|群馬クレインサンダーズ|6勝6敗(.500)
7位|アルティーリ千葉|4勝8敗(.333)
8位|越谷アルファーズ|4勝8敗(.333)
9位|横浜ビー・コルセアーズ|4勝8敗(.333)
10位|サンロッカーズ渋谷|4勝8敗(.333)
11位|茨城ロボッツ|2勝10敗(.167)
12位|川崎ブレイブサンダース|2勝10敗(.167)
13位|秋田ノーザンハピネッツ|2勝10敗(.167)
●西地区
1位|長崎ヴェルカ|11勝1敗(.917)
2位|名古屋ダイヤモンドドルフィンズ|11勝1敗(.917)
3位|島根スサノオマジック|9勝3敗(.750)
4位|シーホース三河|7勝5敗(.583)
5位|滋賀レイクス|7勝5敗(.583)
6位|琉球ゴールデンキングス|7勝5敗(.583)
7位|広島ドラゴンフライズ|7勝5敗(.583)
8位|三遠ネオフェニックス|6勝6敗(.500)
9位|大阪エヴェッサ|5勝7敗(.417)
10位|佐賀バルーナーズ|5勝7敗(.417)
11位|富山グラウジーズ|4勝8敗(.333)
12位|ファイティングイーグルス名古屋|3勝9敗(.250)
13位|京都ハンナリーズ|3勝9敗(.250)

【順位表】B1 第8節終了時点(2025年11月5日)

●東地区
1位|千葉ジェッツ|12勝1敗(.923)
2位|宇都宮ブレックス|11勝2敗(.846)
3位|レバンガ北海道|9勝4敗(.692)
4位|アルバルク東京|8勝5敗(.615)
5位|群馬クレインサンダーズ|7勝6敗(.538)
6位|仙台89ERS|7勝6敗(.538)
7位|越谷アルファーズ|5勝8敗(.385)
8位|サンロッカーズ渋谷|5勝8敗(.385)
9位|横浜ビー・コルセアーズ|4勝9敗(.308)
10位|アルティーリ千葉|4勝9敗(.308)
11位|茨城ロボッツ|2勝11敗(.154)
12位|川崎ブレイブサンダース|2勝11敗(.154)
13位|秋田ノーザンハピネッツ|2勝11敗(.154)
●西地区
1位|長崎ヴェルカ|12勝1敗(.923)
2位|名古屋ダイヤモンドドルフィンズ|12勝1敗(.923)
3位|島根スサノオマジック|9勝4敗(.692)
4位|滋賀レイクス|8勝5敗(.615)
5位|琉球ゴールデンキングス|8勝5敗(.615)
6位|広島ドラゴンフライズ|8勝5敗(.615)
7位|シーホース三河|7勝6敗(.538)
8位|三遠ネオフェニックス|6勝7敗(.462)
9位|大阪エヴェッサ|5勝8敗(.385)
10位|佐賀バルーナーズ|5勝8敗(.385)
11位|ファイティングイーグルス名古屋|4勝9敗(.308)
12位|富山グラウジーズ|4勝9敗(.308)
13位|京都ハンナリーズ|3勝10敗(.231)

執筆:Qoly Bリーグ・バスケットボール取材班

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