5月7日にスタートしたBリーグNo.1を決める戦いも、あっという間に頂上決戦だ。

2016年に開幕したBリーグは、今シーズンで10年目。来季からは「B.革新」により、新トップカテゴリー「B.LEAGUE PREMIER(Bリーグ プレミア)」がスタートする。ファイナルズも、現在の横浜アリーナでの集中開催・2戦先勝方式から、ホーム&アウェー方式の3戦先勝方式へと変わるため、“ファイナルの聖地”横浜アリーナで行われる現行フォーマットのファイナルズは今回が最後となる。

その大一番へ、クォーターファイナルから無傷の4連勝で駆け上がったのは、長崎ヴェルカと琉球ゴールデンキングス。23日から幕を開ける「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2025-26」で2勝すれば、長崎は創設5年目で初の日本一に。琉球は3季ぶり2度目の王者となる。

試合はテレビ放送、各種配信サービスでも視聴可能。現行フォーマット最後の王者を決める戦いを、会場だけでなく画面越しにも楽しめる。

歓喜の瞬間を横浜アリーナで迎えるのは、果たしてどちらか。

長崎・馬場は千葉Jを破ってCS4連勝も、「まだ達成していない」

5月23日(土)から開催される「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2025-26」を前に、チャンピオンシップ(CS)セミファイナルを振り返りたい。

クォーターファイナルでアルバルク東京に2連勝した長崎ヴェルカは、セミファイナルで千葉ジェッツをハピネスアリーナで迎えた。前戦から中6日空いた長崎に対し、千葉Jは中3日での戦い。GAME1(5月15日)では3ポイントシュートがなかなか決まらず、終盤までもつれる展開となった。

それでも、4クォーター残り6分を切って同点の局面で、イ・ヒョンジュン(#5/201cm/SG・SF)が、勝ち越し弾を沈める。守備でも千葉Jから8ターンオーバーを誘うなど、長崎が82-74で先勝した。

画像: 長崎ー千葉J 第4クォーター、シュート後の長崎・イ=2026年5月15日、ハピネスアリーナ
長崎ー千葉J 第4クォーター、シュート後の長崎・イ=2026年5月15日、ハピネスアリーナ

続くGAME2(5月16日)は、一転して長崎が主導権を握る。1クォーターからイと、スタンリー・ジョンソン(#14/198cm/SF)が、ともに11得点を挙げ、36-24とスタートダッシュに成功した。

さらに、チームの3ポイントシュート成功数も前日の6本から13本へ増加。29本のフリースローで得点を積み上げると、24得点のジャレル・ブラントリー(#7/201cm/PF)を筆頭に5選手が2桁得点を記録し、創設5年目でクラブ史上初のファイナルズ進出を決めた。

画像: ジャレル・ブラントリー(#7/201cm/PF)
ジャレル・ブラントリー(#7/201cm/PF)

試合後、馬場雄大(#18/196cm/SG・SF)はコートインタビューで、気を引き締めながらも喜びを口にした。

画像: 馬場雄大(#18/196cm/SG・SF)
馬場雄大(#18/196cm/SG・SF)

「達成したいことはまだ達成していないのですけど、本当にこの瞬間のためにプレシーズンから一生懸命、準備をしてきました。(ヘッドコーチの)モーディ(・マオール)のおかげですさまじい練習も耐えてきましたし、最高の瞬間を迎えられて良かったです。また1週間、準備していきたいと思います」

チーム加入3シーズン目。日本代表でも活躍する頼れる存在は、良い緊張感をまとって横浜アリーナへ向かう。

名古屋Dを下した琉球も4連勝。岸本は「まだゴールではない」

一方、クォーターファイナルでシーホース三河に2連勝した琉球ゴールデンキングスは、ホームの沖縄サントリーアリーナで名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦と対戦した。

GAME1(5月15日)は、前半こそ45-41と拮抗した展開となったが、後半は琉球が主導権を握る。3クォーターには名古屋Dの3ポイントシュート成功を1本(1/9)に抑え、4クォーターでも7ターンオーバーを誘発。攻撃では、デイミアン・ドットソン(#21/196cm/SG)が17得点を挙げるなど、85-65で先勝した。

画像: デイミアン・ドットソン(#21/196cm/SG)
デイミアン・ドットソン(#21/196cm/SG)

続くGAME2(5月16日)は、立ち上がりから岸本隆一(#14/176cm/PG・SG)やジャック・クーリー(#45/206cm/C)が得点を重ね、41-34で前半を折り返す。後半はヴィック・ロー(#4/201cm/SF・PF)がチームをけん引し、後半だけで18得点。ゲームハイの25得点をマークした。

チームとしてもフリースローを92.9%(13/14)と高確率で射抜き、90-74で5季連続のファイナルズ進出を決めた。

GAME2後、岸本はチームの公式サイトを通じて次のようにコメント。

「ここはまだゴールではないので、次へ向け気を引き締めて準備しないといけません。ファイナルの舞台では、今シーズン積み重ねてきたものを表現できたらという想いです。ここへくるまで多くの方が尽力してくださいました。Bリーグの歴史やキングスに関わる皆さまのために最後まで全力で戦い抜きます」

画像: 岸本隆一(#14/176cm/PG・SG)
岸本隆一(#14/176cm/PG・SG)

10年前、国立代々木競技場第一体育館でBリーグ開幕戦を戦ったクラブは、現行Bリーグのトリを飾る一戦に挑む。

クラブ初優勝に挑む長崎。マオールHCは「自信があります」

そんな長崎と琉球による西地区同士の頂上決戦。レギュラーシーズンの対戦成績は1勝1敗だった。GAME1(3月14日)は81-95で琉球が勝利した一方、GAME2(3月15日)は68-58で長崎が雪辱を果たしている。

長崎はレギュラーシーズンを47勝13敗(勝率.783)で終え、西地区優勝と全体勝率1位を獲得。平均91.2得点を記録したB1最強の矛を持つ。

その背景には、スティール9.5本(リーグ1位)、3ポイントシュート成功率37.3%(リーグ1位)というスタッツもある。マオール HCのもと、激しいディフェンスからトランジションオフェンスへ持ち込むスタイルはCSでも遺憾なく展開されており、4試合の平均得点は93.3点にのぼる。ターンオーバーからの得点も平均21.8得点を記録している。

千葉JとのGAME2後、マオールHCはコートインタビューで「本当にこのチームを誇りに思いますし、それと同時に(チームの強さに)自信があります」と語り、その理由を明かした。

画像: 長崎ー千葉J 試合終了後、インタビューに答える長崎・マオールHC=2026年5月16日、ハピネスアリーナ
長崎ー千葉J 試合終了後、インタビューに答える長崎・マオールHC=2026年5月16日、ハピネスアリーナ

「今シーズン通して1年間1位でしたし、プレーオフでもクォーターファイナル、セミファイナルと2連勝でしっかりと勝っています。相手に十分なリスペクトを持ちつつ、自分たちも毎回しっかり仕事をすることを大事にしています。自分の隣には素晴らしい選手、スタッフがいるので自信を持っています」

5季連続の頂上決戦へ。桶谷HC「皆さまの総合力があったから」

一方、琉球も好調だ。42勝18敗(勝率.700)で西地区3位、ワイルドカード2位からCSへ進出しながらも、過去4季連続でファイナルズへ駒を進めている“常連”らしく、試合巧者ぶりを見せている。

桶谷大HCのもと、レギュラーシーズン平均41.5リバウンド(リーグ2位)を記録したインサイドの支配力を武器に、B1屈指のディフェンス力を発揮。平均75.0失点(リーグ2位)を誇った守備力は、クォーターファイナルからさらに磨きがかかっている。

セミファイナルでは、トランジションオフェンスを得意とする名古屋Dも封じ込め、CS4試合の平均失点は70.8。レギュラーシーズンをさらに下回る数字を残している。

さらに、得点もクォーターファイナルのGAME1から79→82→85→90得点と右肩上がり。フリースローもセミファイナルの2試合で40本中37本成功(92.5%)と高精度を誇った。

名古屋DとのGAME2後、桶谷HCはチーム公式サイトを通じて、ファイナルズへ意気込みを口にした。

「ターンオーバーやそこからの失点を減らし、どんな状況でも一喜一憂せず落ち着いて試合を展開することができ、チームの成長を感じた試合でした。5大会連続でファイナルに進めたのは、誰か特定の一人ではなく、キングスに関わってくれている全ての皆さまの総合力があったからこそだと思います。横浜アリーナで開催されるファイナルでも、共に勝利できるよう応援をよろしくお願いします」

キーマンは優勝経験を持つ長崎の馬場、琉球のクーリーに注目

そんな両雄激突の戦いでカギを握るのは誰か。長崎の馬場と、琉球のクーリーに注目したい。

画像: 長崎ー千葉J 第4クォーター、シュートを放つ長崎・馬場=2026年5月16日、ハピネスアリーナ
長崎ー千葉J 第4クォーター、シュートを放つ長崎・馬場=2026年5月16日、ハピネスアリーナ

馬場は、イ・ヒョンジュン、スタンリー・ジョンソンとともにB1レギュラーシーズンTOP10に選出されたヴェルカ躍進の立役者だ。レギュラーシーズン全60試合に先発出場し、平均12.3得点、3.9リバウンド、3.2アシストという万能ぶりを発揮。CSでも4試合合計で3Pシュート6/12本(50.0%)、フリースロー7/7本(100%)と好調を維持している。

B1屈指のディフェンダーでもあり、琉球の岸本やローらの得点源を封じる働きにも期待がかかる。アルバルク東京時代に2度(2017-18、2018-19)の優勝を経験している点も、長崎にとっては心強い。

画像: ジャック・クーリー(#45/206cm/C)
ジャック・クーリー(#45/206cm/C)

対する琉球では、2019年の加入以来、琉球一筋で、2022-23シーズンの優勝も知るクーリーの活躍が勝利へのバロメーターになりそうだ。CS4試合で平均14.0得点、9.3リバウンドをマークし、攻守両面で存在感を示発揮している。

特に重要になりそうなのが、リバウンド争いだろう。長崎はオフェンスリバウンドにも積極的に絡んでくるだけに、クーリーを中心にディフェンスリバウンドを一回で取り切りたい。琉球自慢の鉄壁の堅守が機能すれば、岸本やローを起点とした速い攻撃にもつながっていくはずだ。

大一番となるファイナルズGAME1は5月23日(土)14時30分ティップオフ。2戦先勝方式で行われる頂上決戦で、横浜アリーナのコートに優勝トロフィーを掲げるのはどちらか。

10年目を迎えたBリーグは、来季から新たなステージへ進む。現行フォーマット最後、そして“ファイナルの聖地”横浜アリーナで行われる最後の頂上決戦が、いよいよ幕を開ける。

<FINALS>
長崎ヴェルカ vs 琉球ゴールデンキングス

【会場】
横浜アリーナ(神奈川県横浜市)

【日程】
GAME1:5月23日(土)14:30
GAME2:5月24日(日)13:05
GAME3:5月26日(火)19:05
※GAME2で優勝が決定した場合、GAME3は実施なし

【放送】
GAME1:日本テレビ系全国ネット 14:25〜/NHK BS 14:15〜
GAME2:NHK総合 13:05〜
GAME3:NHK BS 19:00〜
※NHK ONEでのライブ配信あり

【主な出演者】
GAME1・日本テレビ系全国ネット:アスリート解説 田臥勇太
GAME1・NHK BS:解説 小宮邦夫、実況 宮田貴行
GAME2・NHK総合:解説 佐々木クリス、ゲスト 篠山竜青、実況 西阪太志

【配信】
バスケットLIVEで全試合ライブ配信

【その他放送・配信】
J SPORTS/J SPORTSオンデマンド/U-NEXT/バスケットLIVE for Prime Video/DAZNでも、全試合生中継・ライブ配信予定。
※J SPORTSは一部試合が録画放送・配信となる可能性あり

※放送・配信予定、出演者などの最新情報は各Webサイトでご確認ください。

文=大橋裕之

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