2025年シーズンにチーームに加わったルーキー選手たちの活躍を振り返る短期連載。今回は、粘りを見せるも、Aクラスにはわずかに及ばず。4年連続4位に終わった東北楽天ゴールデンイーグルスの2025年を振り返る。

20年に一人の逸材・宗山は新人遊撃手として44年ぶりベストナイン受賞の快挙

大卒、社会人、独立と即戦力重視のドラフトを展開した東北楽天は、支配下6名、育成1名の計7 選手を指名した。

画像: 5球団競合の宗山(右)は、レギュラーとして122試合に出場した。写真:共同通信

5球団競合の宗山(右)は、レギュラーとして122試合に出場した。写真:共同通信

今季は5名の新人選手が1軍デビューを果たしたが、5球団競合の末に獲得したドラフト1位宗山塁への期待度は大きなものだった。

開幕スタメン出場を勝ち取り、その試合で最終の4打席目でプロ初安打と初打点をマーク。その後は球団の新人では初となる開幕から5試合連続安打を記録するなど、能力の高さを示していく。しかしプロの世界はそう甘くなく、調子の波の激しさもあり打撃では大きなインパクトは残せず。選手間投票でオールスターゲームに初選出されるなどの存在感を示す場面も見られたが、特に後半戦は打撃不振に苦しんだ。122試合と12球団のルーキー野手で最も出場したものの、シーズンを通しては打率.260、本塁打3、打点27。新人王争いでは敗れたものの、遊撃手部門のベストナイン争いでは、紅林弘太郎(オリックス・バファローズ)を3票差で制してタイトルを獲得。

新人でのベストナイン受賞は1999年の上原浩治(読売ジャイアンツ)、松坂大輔(西武ライオンズ)以来26年ぶり、新人遊撃手に限ると1981年の石毛宏典(西武ライオンズ)以来44年ぶりの快挙だった。

通信簿は『A』。ドラフト時のハードルの高さから見ると、もう少し打率を残してほしかった印象があり、定評のあった守備でも失策12があるなど、大きな期待を超えられないとはいえない結果に。それでもベストナインを受賞、さらなる高みを目指せる素質は一級品なだけに、来季以降の成長に期待したい。

その他のルーキー野手2人(ドラフト5位・吉納翼、ドラフト6位・陽柏翔)とも、基準に達しなかったため評価対象外に。

1軍デビューの投手は2人で、ドラフト4位の江原雅裕が30試合に登板して、1勝1敗1ホールド、防御率3.45という数字で通信簿「B」。即戦力として春季キャンプで一軍に抜擢されるとオープン戦でも結果を残し、開幕一軍入りをつかんだ江原は、バファローズとの開幕戦でプロ初登板を果たすと1回無失点。6月15日のタイガース戦ではプロ初ホールドを記録した。防御率3点台で、リリーフとして存在感を示す立場になるにはまだ課題も多いが、1年目で30試合登板は褒められるものだ。

ちなみに昨オフのドラフトで、お笑い芸人のエハラマサヒロがX(旧Twitter)で反応。名前が同じ読みであったことから「楽天4位で指名していただいてありがとうございます」とつづり、「♯42歳でドラフトかかった」とハッシュタグ付きで記したことも話題に。将来的に何らかの形で共演が実現するか期待したい。

独立出身のドラフト3位・中込陽翔は、出場数が基準に達しなかったため評価対象外に。それでも闘志を前面に出した気迫のピッチングは今後の成長に魅力を感じる存在。ファンに呼ばれたいニックネームは「マッスルナカゴミ」と語る右腕の勝負メシは、「鶏肉、ブロッコリー」。筋肉マニアとしても、話題を集め、リリーフの中心的存在に成長できるか注目だ。

画像: 東北楽天の入団会見に臨む、宗山塁ら7選手写真:共同通信

東北楽天の入団会見に臨む、宗山塁ら7選手写真:共同通信

2024年 東北楽天ゴールデンイーグルス 新人選手指名一覧

順位名前ポジション背番号前所属評価成績
1位宗山 塁内野手1明治大学A122試合 打率.260、本塁打3、打点27  7盗塁
2位德山 一翔投手29環太平洋大学評価なしイースタン5試合 1勝2敗 防御率3.00
3位中込 陽翔投手26徳島インディゴソックス評価なし7試合 0勝0敗 1H 防御率5.40
4位江原 雅裕投手40日鉄ステンレスB30試合 1勝1敗 1H 防御率3.45
5位吉納 翼外野手36早稲田大学評価なし2試合 打率.000 0本塁打 0打点 0盗塁
6位陽 柏翔 (ヨウ ボウシャン)内野手75茨城アストロプラネッツ評価なし2試合 打率.500 0本塁打 0打点 0盗塁

※1巡目: 埼玉西武、広島東洋、北海道日本ハム、福岡ソフトバンクと重複、抽選で確定

2024年 東北楽天ゴールデンイーグルス 育成選手指名一覧

順位名前ポジション |背番号前所属評価成績
育1位岸本 佑也内野手132奈良大附属高評価なしイースタン 7試合 打率.143 0本塁打 2打点 0盗塁

構成/Baseball Times 文/高橋健二

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