2025年のプロ野球で1軍出場を果たしたルーキーたちのプレーを振り返るとともに、編集部独自の採点方式で通信簿を発表する短期連載。今回は2026年に飛躍を目指す、広島東洋カープのルーキーたちの1年目を振り返っていく。

ドラ1・佐々木泰はケガで出場数が伸びずも、4位岡本が40試合登板を記録

新井貴浩監督が3シーズン目の指揮を執った2025年の広島は、2024年のドラフトで支配下5名、育成3名の計8 選手を指名し、ドラフトで支配下指名された5人全員が1年目で一軍デビューを果たした。

最注目はドラフト1位の佐々木泰。青山学院大学時代、チームの全日本選手権の連覇に貢献し、4年時はMVPを受賞。輝かしい実績を引っ提げてプロの世界に飛び込んできた。

しかしオープン戦で左太ももの肉離れで離脱。その後5月上旬にファームで実戦復帰すると、8試合で打率.565とモノが違うところを見せつけて一軍昇格。プロ初出場初先発となった試合でプロ初ヒットをマークし、ここから巻き返しを周囲に期待も集まったが、今度は肋骨骨折で離脱となってしまう。約2カ月の再調整期間を経て8月12日に一軍に返ってくると、スタメン出場を重ねていき、1年目は54試合で打率.271。本塁打はなく打点6に終わった。期待値が高かっただけに、通信簿「C」は残念だが、来季こそはシーズンを通しての活躍を目指したい。

画像: 青山学院大では、西川(ロッテ)、小田(今季から横浜DeNAに加入)らと主軸を担った佐々木は、怪我に泣かされた。侍ジャパンのサポートメンバーとして存在感を示した今季の飛躍が期待される。写真:共同通信

青山学院大では、西川(ロッテ)、小田(今季から横浜DeNAに加入)らと主軸を担った佐々木は、怪我に泣かされた。侍ジャパンのサポートメンバーとして存在感を示した今季の飛躍が期待される。写真:共同通信

長打力上がる打撃を武器のドラフト4位・渡邉悠斗は、出場2試合で基準を満たさず。今季最終戦でプロ初安打、初打点をマークした経験を来季以降にどう生かすか注目したい。

3人の投手の中では、ドラフト3位・岡本駿投手が1勝1敗1ホールドという数字も、防御率は2.88で登板数は41とさまざまな場面で躍動した。球団のルーキーの中で唯一の開幕一軍を勝ち取り、3月28日のタイガースとの開幕戦でプロ初登板。5月13日のジャイアンツ戦では延長12回表を無失点に抑えると、その裏にチームがサヨナラ勝利を収めてプロ初勝利。イーグルスの則本昂大を参考にした力感のないフォームから繰り出すキレのあるストレートと打者の手元で鋭く曲がるカットボールを武器に5試合連続無失点投球を展開した。一時ファーム調整の時期もあったが、右打者のアウトコースに投げる球種がストレートとカットボールに偏っていたため、スライダーの精度を向上させるため。8月2日に再昇格を果たすと、ファームでの努力の成果も発揮して、防御率2点台をキープしてみせた。通信簿も「B」となり、来季以降の活躍も期待したい。

また、ドラフト2位・佐藤柳之介は、6月29日のドラゴンズ戦でプロ初登板初先発を果たすと6回無失点の完ぺきなピッチングでプロ初勝利。好スタートを切り、続く2戦目も5回1失点と試合をつくった。しかし3度目の登板以降は結果を残せず、6試合(うち先発5)で1勝2敗、防御率3.60で1年目を終えた。

通信簿は「C」だが、小さなテイクバックから140km/h台後半のストレートとキレのあるカーブを含めた5種類の変化球を操りMLBのスカウトにも評価されたほど。登板ごとに四死球が多くなっている印象もあっただけに、来季以降の課題としてクリアしたい。そして、ドラフト5位で高卒の菊地ハルンは4試合にリリーフ登板。評価対象外となったが、これからの投手だけに数年後の飛躍に期待だ。

画像: 写真:共同通信

写真:共同通信

2024年 広島東洋カープ 新人指名選手一覧

順位名前ポジション背番号前所属評価成績
1位佐々木 泰内野手10青山学院大C54試合 打率.271  0本6点 2盗
2位佐藤 柳之介投手28富士大C6試合 1勝2敗 防御率3.60
3位岡本 駿投手53甲南大B41試合 1勝1敗1H 防御率2.88
4位渡邉 悠斗内野手49富士大評価なし2試合 打率.125 0本1点 0盗
5位菊地 ハルン投手67千葉学芸高評価なし4試合  0勝0敗 防御率2.25

※1巡目: 宗山塁内野手で埼玉西武、東北楽天、北海道日本ハム、福岡ソフトバンクと重複、抽選で外れる

2024年 広島東洋カープ 育成選手指名一覧

順位名前ポジション背番号前所属評価成績
育1位小船 翼投手123知徳高評価なしW 11試合 1勝1敗 防6.55
育2位竹下 海斗投手125敦賀気比高評価なしW 11試合 2勝2敗 1S 防4.50
育3位安竹 俊喜捕手122静岡大学評価なしW16試合 打率.158 0本 0打点 0盗

構成/Baseball Times 文/高橋健二

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