2025年シーズンをルーキー選手のプレーとともに振り返る短期連載。昨季加入した新人選手の活躍とともに、新たに指揮官に就任した井上一樹監督の元、3年連続最下位を脱出した中日ドラゴンズの昨シーズンを振り返る。

金丸夢斗は安定した投球見せるも、勝ち星は伸びず

画像: 共同通信 2026年のWBCのメンバーにも選出された金丸は、昨季は勝ち星に恵まれない試合も続いたが、高い実力を証明した。今季の飛躍が期待される。

共同通信 2026年のWBCのメンバーにも選出された金丸は、昨季は勝ち星に恵まれない試合も続いたが、高い実力を証明した。今季の飛躍が期待される。

ドラゴンズでは、2024年のドラフトで4球団強豪の末獲得したドラフト1位・金丸夢斗(関西大)に注目が集まった。大学時代から侍ジャパンのトップチームに召集され、“世代ナンバーワン左腕”や“ゴールデンルーキー”など彼を賞賛するどの呼び名もふさわしいピッチングを見せていた。そのため多くの人が華々しいデビューを飾り、プロの世界で一段と脚光を浴びると思っていた。しかしプロ初勝利まで10試合かかってしまった。その後も勝ち星は伸びず、1年目は15試合で2勝6敗、防御率2.61で終了。援護に恵まれなかったり、リリーフ陣が逆転されたりで白星が消えるケースもあったが、事前の期待値を考えると通信簿は「C」となった。

これからの日本球界を担うべき左腕に願うことは置かれた環境に落胆して自分を見失わないこと。プロ野球ファンにはどうか推し球団の垣根を越えてエールを送り、球界の宝として共に育ててもらうことを願うばかりだ。

金丸同様に即戦力として期待されたドラフト2位の吉田聖弥はリリーフで5試合に登板。通信簿をつける最低条件をクリアしていないため対象外だが、0勝1敗、防御率5.00の数字を見ると来季への課題は多そうだ。

野手ではドラフト4位の捕手・石伊雄太が、ルーキーイヤーから正捕手争いに加わって見せた。正捕手・木下拓哉の故障でチャンスが巡ってくると6月11日のイーグルス戦で1試合5安打の離れ業。7月に入ると、ここぞの場面で価値ある一打を量産し得点圏打率は.302を誇った。通算成績は、85試合で打率.221、3本塁打、21打点で通信簿は「B」。最大の武器・強肩の正確性も十分にアピールし、盗塁阻止率は.413とリーグ3位だった。野球を楽しむ屈託のない笑顔はどことなく俳優の向井理さんを連想させる。優しさがあふれるそのベイビーフェイスにも注目してほしい。

ドラフト3位・森駿太はシーズン終盤に一軍デビューを果たし6試合に出場。野手は10試合出場から通信簿対象としたため、評価外。身長188cmの体格から繰り出されるフルスイングはグラウンドでとにかく映え、ウエスタン・リーグでは3本塁打をマーク。徐々にプロの水にも慣れてくれば、異次元のパワーを武器に大型内野手として一軍の競争に名乗りを上げるのは間違いなさそうだ。

画像: 金丸夢斗は安定した投球見せるも、勝ち星は伸びず

2025年 中日ドラゴンズ 指名選手一覧

順位背番号名前ポジション前所属評価成績
1位21金丸 夢斗投手関西大C15試合 2勝6敗 防御率2.61
2位47吉田 聖弥投手西濃運輸評価なし5試合 0勝1敗 5.00
3位31森 駿太内野手桐光学園高評価なし6試合 打率.200  0本 0打点 0盗
4位9石伊 雄太捕手日本生命B85試合 打率.221 3本 21打点 0盗
5位61高橋 幸佑投手北照高評価なしW:11試合 1勝1敗 防御率4.76
6位64有馬 恵叶投手聖カタリナ学園高評価なし登板なし

※1巡目: 横浜DeNA、阪神、読売と重複、抽選で確定

育成指名一覧

順位背番号名前ポジション前所属評価成績
育1位202中村 奈一輝内野手宮崎商業高評価なしW:51試合 打率.265 0本  4打点 2盗
育2位203井上 剣也投手鹿児島実業高評価なしW:1試合 0勝0敗 防御率0.00

構成/Baseball Times 文/高橋健二

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