2026年シーズンのプロ野球もまもなく幕を開けるが、2025年もさまざまなトピックが球界を盛り上げた。昨季は若さと勢いに溢れる野球で、パ・リーグ2位でシーズンを終えた北海道日本ハムファイターズでは、多くの新人選手が実力の片鱗を示して注目を集めたのも記憶に新しい。ルーキーたちの2年目での飛躍を期待しつつ、昨季の活躍を編集部独自の採点とともに振り返ってみたい。
画像: 共同通信

共同通信

ファイターズでパ・リーグの新人王争いに名乗りを挙げる活躍を見せたのは早稲田大からドラフト5位で入団した山縣秀内野手。55試合に出場し、打率.206、1本塁打、5打点、盗塁1という数字を残している。通信簿は『B』評価だ。

早稲田大学の2年秋から遊撃手のレギュラーに定着。球際の強さと正確な送球から“守備職人”の異名をとり、4年春のリーグ戦ではベストナインを受賞。50メートル走のタイムは6秒1。遠投は101mを記録し、広角に打ち分けるバットコントロールに高いバント技術も兼ね備える芸達者はプロの世界ですぐに花を咲かせた。

4月15日の初出場を経て同18日のバファローズ戦に「8番・二塁手」で先発出場をはたすと九里亜蓮から初打席・初安打を記録。5月13日の同カードでは山﨑颯一郎からライトへ2点タイムリーを放ち初打点。さらに6月4日のタイガース戦ではファイターズファンが見守る本拠地・エスコンフィールドで門別啓人から左越2ランを放ちプロ初本塁打を放った。

山縣といえば偏差値75の超難関で知られる早稲田大学高等学院出身。ドラフトで指名された際はSNSで話題にも上がった。またアクロバティックな守備とピアノが得意という共通点から野球漫画『ドカベン』の人気キャラクターを連想させ「リアル殿馬一人」と野球ファンの間で呼ばれ、他にもその守備の華麗さから「カープ菊池涼介2世」といった呼び名も。愛称は大学の先輩である蛭間拓哉が命名した「ガタシュウ(ガタシュー)」。新人王は逃したが、自慢の守備力で存在感を示した。

福岡大学附属大濠高ではエース兼4番として活躍したドラフト1位の柴田獅子投手は、高卒1年目のながらも、昨年は3先発を含む4試合に登板。甲子園の出場はあと一歩のところで叶わなかったが最速149km/hのストレートにカーブ、スライダー、フォークを交えたピッチングでその確かな実力を示し、格別に美しいフォームも多くの観衆を魅了した。加えて、高校通算19本塁打の長打力と広角に打てるバットコントロールを兼ね備える打撃は、2軍で2本塁打を放った。

柴田自身が1年目の目標に掲げたのは「身体強化」だった。フロントも「二刀流という言葉を打ち消してスタートする。大谷翔平2世ではない。彼の能力を把握し、そこから育成方針が決まる。誰かがやった育成計画に当てはめる考えはない。柴田獅子という人間が一番活躍できる方法は何かを本人と一緒に考えていく」と大渕隆スカウト部長が明かしていた。

二軍での投手成績は登板11試合、投球回21・2/3、0勝0敗0H0S、防御率1.25、27奪三振。打者としては51試合、率.186、本2、点21。ルーキーイヤーはじっくり育てるのが既定路線であったが、フレッシュオールスターに柴田が選ばれ、自己最速を更新する154km/hを投じると、事態は急変。

新庄剛志監督が期待を寄せて、後半戦の開幕投手に指名し、一軍デビューを果たすと、4試合に登板。潜在能力の高さを示した。

東海大学付属相模高からドラフト2位で入団の藤田琉生投手も一軍出場はなし。柴田と同じく二軍でプロの体づくりに励みながら実戦経験を積んでいる。

198cmの長身を生かした角度のある投球フォームから最速150km/hのストレートとナックルカーブ、チェンジアップ、スライダーを操り前半戦の二軍成績は登板7試合すべてがリリーフ登板。投球回8・2/3、0勝1敗0H0S、防御率4.15、奪三7、与四死5、失7、責4。両親はともに元バレーボール選手。父は9人制実業団チームで全国優勝を経験し、母はVリーグのNECレッドロケッツに在籍したスポーツマン家系。両親譲りの長身を生かせるようになったのは高校2年の冬。

高校野球で二段モーションが解禁されたことで自分に合った投球フォームに辿り着くと、春の県大会準優勝と関東大会はベスト8に。3年夏の神奈川大会では計20回1/3を5失点。先発にリリーフとフル回転の活躍でチームを5年ぶりの甲子園出場へ導いた。甲子園でも3試合に登板し防御率0.84でベスト8。

その後のU-18アジア選手権大会の日本代表に選ばれた壮行試合で自己最速の150km/hをマークすると、同大会では2試合、計5回2/3を無失点に抑える好投で準優勝に貢献した。短期間で大きく成長を遂げた左腕はまだまだ伸びしろも十分。メジャー志向も持っているだけに、まずは日本球界ナンバーワン左腕を目指して突き進む。

画像: 【プロ野球2025年・ルーキー通信簿/北海道日本ハムファイターズ編】「リアル殿馬一人」ことファイターズのドラ5・山縣秀が新人王レースに食らいつく

2024年 北海道日本ハムファイターズ 新人選手指名一覧

順位名前背番号ポジション前所属評価成績
1位柴田 獅子31投手福岡大学附属大濠高C4試合 0勝0敗 1H 防御率2.92
2位藤田 琉生32投手東海大学付属相模高評価なしEリーグ:13試合 0勝2敗 防御率4.84
3位浅利 太門35投手明治大学評価なしEリーグ:18試合 1勝7敗 防御率6.02
4位清水 大暉62投手前橋商業高評価なしEリーグ:7試合 0勝0敗 防御率2.25
5位山縣 秀54内野手早稲田大学B84試合 打率.232 3本 11打点 3盗塁
6位山城 航太郎63投手法政大学評価なしEリーグ:7試合 0勝3敗 防御率3.38

※1巡目(第1回): 宗山塁内野手で埼玉西武、東北楽天、広島東洋、福岡ソフトバンクと重複、抽選で外れる
※1巡目(第2回): 福岡ソフトバンクと重複、抽選で確定

2024年 北海道日本ハムファイターズ 育成選手指名一覧

順位名前背番号ポジション前所属評価成績
育成1位川勝 空人121投手生光学園高評価なしEリーグ:7試合 0勝0敗 防御率9.45
育成2位澁谷 純希122投手帯広農業高評価なしEリーグ:7試合 0勝1敗 防御率8.59

This article is a sponsored article by
''.