三度の飯より自転車を愛する男の恒例行事
30代の会社員として働く男性Iさんは、三度の飯より自転車が好きというほどの熱狂的な自転車愛好家です。彼が毎年、夏の終わりから秋口にかけて恒例行事として行っているのが、千葉から日光への1泊2日の自転車ツーリングでした。これは単なる景色を楽しむツーリングではなく、現地に到着してからも日光の険しい山々で過酷なヒルクライムとダウンヒルを繰り返し練習して回るという、非常に本格的でハードなトレーニングを兼ねたものでした。
愛車を襲った悲劇とまさかのフレーム破損
今年もその時期がやってくると、Iさんは意気揚々と愛車に乗って千葉を出発しました。日光での過酷な練習メニューも順調にこなし、充実した時間を過ごしていましたが、今年はまさかの事件が起きてしまいます。現地での最後のダウンヒルを終えた直後、過酷な乗り方に耐えきれなかったのか、なんと自転車のフレームが折れるという大惨事に見舞われたのです。
電車ではなく走って帰るという驚きの決断
大切な愛車が壊れてしまい、ここで最大の困りごととなったのが千葉までの帰り道でした。自転車が使えない以上、普通であれば迷わず電車などの公共交通機関を使って帰るところです。しかし、ここが常人とは違うIさんの規格外なところでした。彼は並外れた体力を頼りに、なんと予定を大きく変更して日光から千葉まで自分の足で走って帰るという驚きの決断を下したのです。
自信を深めてアイアンマンレースへ挑戦
そしてIさんは、その言葉通りに見事に長距離を自分の足だけで走り切って、無事に千葉の自宅まで帰宅してしまいました。この常軌を逸した規格外の経験で自分の体力にさらなる自信をつけてしまった彼は、その後なんと過酷なアイアンマンレースにも出場するようになってしまいました。自転車のトラブルを機に底知れぬ体力を証明し、周囲の人々をすっかり呆れさせているという、スケールが大きすぎる秋の思い出です。
【体験者:30代・男性・会社員、回答時期:2026年9月 】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Qolyコラムニスト:おかもとたかひで
鍼灸師の国家資格を保有し、スポーツにおける故障の治療を中心に活動している。特に高校生の部活動でのケガからプレー復帰までの道のりや、ケガ予防を含めたコンディショニング指導に注力しており、過去にはオリンピック選手の治療に携わった経験も持つ。また、自身も千葉ロッテマリーンズの試合観戦に頻繁に足を運んでおり、球場での熱気や、ファンと選手の間で生まれるリアルなエピソードを交えたコラム執筆も行っている。

