私が大学1年生のとき、女子バレーボール部の大会での出来事。リーグ戦で優勝して喜びでいっぱいの中、水を差すようなことを言ったOGのA先輩に対し、2年生部員のB先輩が立ち向かった……!

接戦の末、優勝!

大学バレーボールのリーグ戦。より上位のリーグへの昇格をかけた大会だったため、どの部員もこの大会にかける思いは強かった。

その大会を迎えるまでの道のりはとても長く感じた。バレーボール経験が中学校3年間しかなかったのは私だけだったため、周りの部員よりも経験年数が浅く、実力差に悩むことも多かったからだ。

しかし、そんな私がその大会で覚醒。苦しい場面でもスパイクを決めきり、自分でも信じられないほどの活躍ぶりだった。そしてフルセットの接戦の末、優勝。全員で喜びを爆発させた。

歓喜に沸く中、水を差す一言……

喜びでいっぱいの中、試合直後に応援に来ていたOB・OGも含めたミーティングが行われた。いつも厳しかったOB・OGも、「本当によく頑張った」「あのときのレシーブが流れを変えたよね」と私たちの健闘を称えてくれた。

しかしそんな中、OGのA先輩はこう言った。
「経験が浅い◯◯(= 私)をフォローしながら周りの部員が頑張っていた」

A先輩は日頃から上から目線の物言いが目立つ人だった。しかし、練習にも頻繁に顔を出してアドバイスをしてくれていた先輩だったので、悪気がないことは分かっていた。
それでもいざその言葉を耳にすると“経験の浅い私がやっぱり周りに迷惑をかけていたのかな”と、喜びで満ちていた心に、だんだんと曇りが生じてきた。

“先輩の言うことは絶対”の世界で物申したB先輩

すると2年生部員のB先輩が口を開いた。

「先輩、ちょっとよろしいですか。私たちはこの子(= 私)のことをフォローしていると思ったことは一度もありませんよ。経験が浅くても同じように戦力になっていますから。今日もこの子が点数をとっていたところ、見ていましたよね?」

日頃から上下関係が厳しく、先輩が言ったことには逆らえない雰囲気があったので、部員は一同唖然。しかし、他のOB・OGたちもB先輩の言ったことに賛同し、A先輩だけが浮いた状態に。

焦るA先輩は、その後……?

A先輩はすぐに「そういうつもりで言ったわけじゃ……」としどろもどろに。
空気をよんだのか、その場で私に「ごめんごめん。今日の活躍、すごかったよ」と謝ることに。B先輩は私と目が合うと、ニヤッと笑ってしてやったりといった顔をしていた。

いつも偉そうにしていたA先輩もこのときばかりは焦っていたようである。それ以来、練習に来るとほんの少しだが言い方が柔らかくなったA先輩であった。

【体験者:30代・女性、回答時期:2026年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Qolyコラムニスト:村木 あすみ
学生時代からスポーツ・部活動に打ち込んできた30代2児の母。また、公立中学校教員として勤務した経歴もあり、部活動にも携わってきた。自身のスポーツ経験や観戦、そして教育現場で見聞きしてきたリアルなエピソードをコラムとして執筆している。

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