運動不足解消のためバドミントンを開始
20代の会社員であるNさんは、毎日PCに向かって座り続けるデスクワーク中心の仕事をしており、日頃から深刻な運動不足を感じていました。「このままではいけない、何とかしなければ」と思いつつも、なかなか行動に移せずに日々を過ごしていたそうです。
そんなある日、友人からバドミントンクラブに誘われたことをきっかけに、ダイエットも兼ねて仕事終わりに体育館へ通い始めることになりました。
芽生えた向上心と上達の喜び
体育館に集まるクラブの人たちは皆親切で、Nさんはとても楽しくバドミントンを続けていました。当初の目的であったダイエット効果についてはあまり変化を感じられませんでしたが、運動不足は徐々に解消され、気になっていた肩こりも少し減ってきたように感じていたそうです。
しかし続けていくうちに、試合形式の練習などをこなす中で「もっと勝ちたい」という競技への欲が芽生え始めました。練習の甲斐もあって、Nさんは徐々に強く上手くシャトルを打てるようになっていきました。
痛みに拍車をかけたPC作業
バドミントンが上達するにつれて、試合に勝ちたいNさんは肘や手首を強く返してスマッシュなどの強い球を打つようになっていきます。
しかし、元々スポーツの習慣がなく体が激しい動きに慣れていなかったため、次第に腕へ痛みが出始めました。
さらに不運なことに、Nさんは日々の長時間のPC作業でのキーボード操作により、元から少し腱鞘炎気味だったのです。バドミントンでの無理な打ち方とデスクワークの疲労が重なり、腕の痛みにすっかり拍車をかけてしまう結果となりました。
デスクワーカーならではのケガのリスク
新しいスポーツに熱中して上達していく過程は、大人になったからこそ味わえる素晴らしい喜びです。
しかし、初心者が急に無理な体の使い方をしたり、日常生活で疲労が蓄積している部位をさらに酷使したりすると、思わぬケガに繫がってしまいます。今回のNさんのエピソードは、デスクワーカーならではのケガのリスクに対する注意喚起を促す、身近でリアルな失敗談と言えるでしょう。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2026年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Qolyコラムニスト:おかもとたかひで
鍼灸師の国家資格を保有し、スポーツにおける故障の治療を中心に活動している。特に高校生の部活動でのケガからプレー復帰までの道のりや、ケガ予防を含めたコンディショニング指導に注力しており、過去にはオリンピック選手の治療に携わった経験も持つ。また、自身も千葉ロッテマリーンズの試合観戦に頻繁に足を運んでおり、球場での熱気や、ファンと選手の間で生まれるリアルなエピソードを交えたコラム執筆も行っている。

