ゲーム好きの夫がゴルフを始めることに
40代の主婦Mさんは、ママさんバレーを続けるスポーツ好き。一方、夫はゲームが趣味で、普段はほとんど体を動かさない。Mさんは以前から「何でもいいから運動したら」と夫に話していた。
そんなある日、夫が会社の同僚に誘われてゴルフを始めることになった。ようやく運動する気になったことは喜ばしいが、問題は道具代だった。夫は当然、家計から出してもらえると思っていたものの、Mさんにとってゴルフ用品は予算オーバー。購入費用を出すことは認めなかった。
お金を使わずに始めたはずが…...
自分のお小遣いを使うのも惜しかった夫は、誘ってくれた同僚に相談し、使っていないゴルフクラブを借りることにした。これならお金をかけずにゴルフを始められる。
さっそく練習場でひと汗かいた夫だったが、使い終わったクラブを片付けるのが面倒になり、そのまま車に積みっぱなしにしてしまった。しかし、この車を普段使っているのはMさん。車内で見慣れないゴルフ用品を発見し、夫が勝手に買ったのではないかと疑い始めた。
リビングに置かれたゴルフクラブ
Mさんは夫を問い詰めようと、ゴルフクラブをリビングの真ん中へ運び出した。ところが帰宅した夫は、そんな事情を知るはずもなく「道具、おろしてくれてありがとう」と一言。
借り物だと説明しても、Mさんはなかなか信じてくれない。結局、クラブを貸してくれた同僚に確認してもらい、ようやく疑いが晴れた。しかし、話はこれで終わらなかった。
自腹で買ったからこそ続いている?
借り物だと分かったMさんは、今度は「人の道具では上手くならない。安くてもいいから自分の物を買いなさい」と主張。結局、夫は泣く泣く自腹でゴルフ用品をそろえることになった。さらに、この騒動で夫に貯金があることまで知られてしまい、家族を高級焼肉へ連れていくという追加出費も発生した。
ところが、意外にもこの出来事がよい方向へ転んだ。せっかく自分のお金で買った道具を使わないのはもったいないと、夫はその後もゴルフを続けるようになったのだ。少々強引にも思えるMさんの理屈だったが、結果的には夫の運動習慣が定着。自腹で道具を買ったことが、ゴルフを続ける一番の理由になったという、なんとも皮肉で微笑ましい夫婦のエピソードだった。
【体験者:40代・女性、回答時期:2026年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Qolyコラムニスト:おかもとたかひで

