仕事帰りに通っていた体育館の卓球台
私は仕事帰り、地域の体育館で開かれる卓球の個人開放に通っていました。卓球台は4台で、入口には「混雑時は30分交代」と掲示されていたのです。
中学時代から続けている卓球を、社会人になっても気軽に楽しめる場所でした。
「ここは常連優先なんだよ」と高校生を追い払った男性
ある日、常連の50〜60代の男性4人組が卓球台2台を占有したまま、1時間以上交代しませんでした。順番を待っていた高校生2人が声をかけると、リーダー格の男性は「ここは常連優先なんだよ」と2人を追い払ったのです。
私も入口の掲示を指して交代をお願いしました。しかし男性は「若いもんは待っとけ」と言うだけで、取り合ってもくれませんでした。
1ゲーム勝負で生きた、中学3年の秋の敗戦
そこで私が「1ゲームだけ相手をしてもらえませんか。僕が負けたらすぐ帰ります。勝ったら掲示通り交代にしてください」と提案すると、男性は余裕の表情で応じました。
私には中学3年の秋、他校の選手に完敗した苦い経験がありました。敗戦の悔しさから練習を重ねたのが、回転を読ませないサーブと、相手の回転を見極めるレシーブでした。
試合では、中学時代に磨いたサーブとレシーブで主導権を握りました。結果は11対6。余裕を見せていた男性に、私が勝ったのです。
翌週、体育館に置かれていた交代札
男性は渋々台を空け、待っていた高校生たちがようやく練習を始めました。
翌週に体育館へ行くと、職員が用意した交代札が置かれ、30分交代が徹底されていました。さらにリーダー格の男性は、高校生に「ラリーの相手、やろうか」と自分から声をかけるようになっていたのです。
まとめ
中学時代の悔しい敗戦から磨いたサーブとレシーブが、大人になって高校生の順番を守る力になりました。台を独占していた男性も、交代札が置かれてからは自分から高校生の練習相手を申し出るようになりました。
共有の場所でルールが守られていないと感じたら、まずは掲示を確かめ、書かれたルールを示しながら落ち着いて交代をお願いしてみてください。
【体験者:20代・男性、回答時期:2026年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Qolyコラムニスト:Yutel_06


