2026年W杯の欧州予選は、今月でプレーオフを除いた戦いが終わる。

スペイン代表はグループEで首位に立っており、本大会出場に迫っている。

ただ、18歳のラミン・ヤマルをめぐるスペインサッカー連盟(RFEF)とバルセロナの対立が暗い影を落としている。

ヤマルは強豪バルセロナで伝統の背番号10を託される若きスターだが、最近は恥骨に問題を抱えている。

今月もスペイン代表メンバーに招集されていたものの、RFEFは11日にヤマルの離脱を発表。

「代表のメディカルチームは、トレーニングキャンプ開始当日に、ヤマルが恥骨の不快感を治療するための侵襲的ラジオ波療法を受けていたことを知り、驚きと遺憾の意を表する。この療法は代表チームのメディカルスタッフに事前の通知なく実施された。このような状況を受け、選手の健康、安全、幸福を最優先に考えて、ヤマルを代表から外すことを決めた」と説明した。

この件について、『Marca』は、こう伝えていた。

「RFEFは、バルセロナが代表への『事前連絡なし』にヤマルを治療したことを強く非難。バルセロナとRFEFの対立は続いており、ヤマルはその板挟みになっている。

RFEFが選手の負傷離脱を発表する際、これほど厳しい声明をクラブに対して出すことは、滅多にない。ヤマルをめぐるバルセロナとRFEFの対立は、間違いなく最悪の局面にある」

一方、スペイン代表のデ・ラ・フエンテ監督は、「私とバルセロナ、会長、理事会との関係は良好」としつつ、「(事前通知がなかったのは)驚き。ラミンは悲しんでいる。彼はみんなに愛されている選手だ。とても残念そうに離脱した」とコメント。

また、「(RFEFが選手を粗末に扱っているという話は)現実と乖離している。正直驚き、呆れる。(RFEFでのラミンへの処置については)選手なら知っているが、ボルタレンや鎮痛剤を飲むのは普通のこと。無知と無理解ほど悪いものはない。バルサも我々も選手を守りたいと思っている」などと話していた。

スペインは15日にジョージア、18日にトルコと対戦する。

筆者:井上大輔(編集部)

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