株式会社NAVISは10日、プロサッカー選手を対象に、サポーターからの支援でスパイクを提供する新サービス『コアサポ』を正式リリースしたと発表した。
かつては多くのプロサッカー選手がスポーツメーカーのスポンサー支援を受けていたが、現在では契約選手の数が減少。少なくない選手が自費でスパイクを購入しているのが現状と言える。
特にコロナ禍以降、メーカー支援はメディア露出の高い選手に集中し、支援が届きづらい層が増加している。
今回発表された『コアサポ』は、そうした“見えにくい課題”に光を当て、スパイク1足分から始まる支援で、選手が安定して競技に集中できる環境をつくることを目指すサービスだ。
プロサッカー選手を対象に、ファンや企業が支援金を通じてスパイクを提供。サポーターは、自分が応援したい選手を選んで支援することができ、支援金はスパイクやトレーニング費用として活用される。
選手が使用したスパイクは支援者へ抽選でプレゼントされるほか、支援者限定のイベントやコミュニティ企画も順次開催が予定されている。
支援金の用途:スパイク購入、トレーニング・リカバリー費用など
支援者特典:使用済みスパイク抽選プレゼント、限定イベント参加権
対象選手:Jリーグ所属選手を中心に順次拡大予定
※2025年11月13日現在、『コアサポ』に掲載されているのは以下の10選手(掲載順)
中村慶太
舞行龍ジェームズ
戸嶋祥郎
白崎凌兵
鈴木武蔵
広瀬陸斗
金森健志
照山颯人
日高大
水谷拓磨
以下は株式会社NAVISの代表取締役、川内航氏のコメント。
「プロサッカー選手とサポーターの方を繋いで『共に戦う』新しいカタチをつくりたい。また、選手が経済的な不安を抱えず、サッカーに集中できる環境をつくりたい。 そんな想いから『コアサポ』は生まれました。
一足のスパイクから始まる支援が、選手の挑戦を支え、サッカー界全体の底上げにつながる。 そして、選手とサポーターが同じ目線でつながる新しいコミュニティが生まれる。そのきっかけを私たちは提供していきます」
従来の寄付やクラウドファンディングとは異なり、『コアサポ』は「選手個人の活動を継続的に支援する」ことを重視。支援の仕組みを通して、ファンが選手と直接つながる新しい応援体験を提供し、スポーツの現場に“持続的な支援文化”を根づかせることを目指している。
今後はスパイク支援にとどまらず、競技用具、トレーニング環境、リカバリー分野など、選手の成長と継続を支える領域へと支援対象を拡大していくとのこと。
また、Jリーグだけでなく、地域リーグや育成年代の選手にも支援の輪を広げ、より多くの選手が“挑戦を続けられる”仕組みづくりを推進。企業とのパートナーシップや共同キャンペーンも計画しており、サポーター文化を日本サッカー全体に根づかせていきたいという。
筆者:奥崎覚(編集部)
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